2018年10月12日金曜日

AKG K550 MKII

アーカーゲー K550 MKII (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:12〜28,000Hz
出力感度:94dB (114dB)
重量:305g
販売価格:約17,000円〜
frequency response
K550 MKII 周波数特性(平面計測)


寸評:
大振りで無骨な風貌からは想像しづらい繊細で透き通ったサウンド。ややトゲの立つ高域ではあるが、ワイドレンジでニュートラルに鳴らす優等生モニター。
大きく柔らかいイヤーパッドで優しく包まれる非常にソフトな装着感も秀逸。
短所としてはやや重量感があることくらい。

K550のブラッシュアップ再販バージョンで、K550より変更部分はない。
スペック表記(日本向け)について、出力感度は誤記と思われる。正確には114dB。

BOSE SoundLink around-ear Bluetooth headphones

ボーズ サウンドリンク アラウンドイヤー ブルートゥース ヘッドフォン (2013/2015年発売)

旧称:AE2w Bluetooth Headphones (〜2015)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:非公開
最大入力:非公開
再生周波数帯域:非公開
出力感度:非公開
重量:150g
販売価格:約24,000円〜
Bluetooth規格:4.0
対応コーデック:SBC
連続再生時間:約7時間

frequency response
AE2w 周波数特性 [ワイヤード](平面計測)

Frequency Response
AE2w 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
すでに販売されていたAE2に着脱式Bluetoothモジュールを付属したもの。見栄えや勝手の悪さは否めないが、ケーブルメインでワイヤレスはあくまでもオプションと考えるならむしろベターか。
構造や出音は基本設計が同じ後発のSoundTrueシリーズへ継承されており、目立った違いはない。
ケーブルが付属するが、1.7mほどとターゲットの分かりづらい中途半端な長さ。

audio-technica ATH-M40fs

オーディオテクニカ ATH-M40fs (2000年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:60Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:100dB
重量:250g (コード含まず)
販売価格:約6,000円〜

Frequency Response
ATH-M40fs 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
古い設計ながらも起伏の小さい比較的フラット傾向の特性を示すが、その出音は中音域が目立つやや癖っぽいかまぼこ型で、そのため再生レンジがかなり狭く感じられるうえに音場感も乏しい。
大型イヤーパッドで側圧も強くなく装着疲れはしないが、内部が浅くスポンジが耳に当たる。
共鳴が強いのか音漏れは少し多め。
プラ主体構造でややキシミが気になる。
ケーブルは3.4mストレート標準プラグ仕様。

NAGAOKA 美音(VINON) P901

ナガオカ 美音 P901 (2017年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:16Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:4〜90,000Hz
出力感度:104dB
重量:286g (コード含まず)
販売価格:約12,000円〜

P901 周波数特性(平面計測)

Frequency response
P901 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
可聴領域両端に耳を傾ければワイドに鳴らせているが、いわゆる尻上げチューンにより持ち上げられた中〜低域がブーミーにまとわりついてスッキリとせず、こもったように鳴らしてしまうのがもったいない。
ただ元々特性の素性が良いためか、低域側を絞る簡単なトーン補正でスッキリと見違えるので是非オススメしたい。

本体は多少の重量感があるが堅牢な構造でキシミもなく、見た目にもそこそこの質感がある。
側圧はやや強めだが、柔軟なイヤーパッドにより装着感はソフト。
非常に気密性の高い構造で、ベースポートで抜いている割に音漏れは極めて少ない。
交換式の布巻きケーブルが長短2種付属する。

なおP901とは公称スペックが一部異なるが、デザインの酷似したAudioComm HP-H1000NLEPLUS「極の音域 Hi-Res RIGEL(リゲル)」Archgon AH-01R Delicatoなどといった製品が同価格帯で販売されている模様。
このうちRIGELが2016年先発のようだが、これら関連性については不明。※出音傾向は類似しているとの情報あり。