2019年5月24日金曜日

AKG K245

アーカーゲー K245 (2019年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
出力感度:109dB
重量:約295g
販売価格:約7,000円〜
K245 Frequency Response
K245 周波数特性(平面計測)


K245 Frequency Response
K245 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
K240系の後継モデルという位置付けだが、全面的仕様変更により出音傾向は大きく異なっており、超低域から広いレンジで鳴らす今時のデバイスらしく変貌を遂げている。
やや尻上げ傾向で低域の深みが印象的だが、全体的によく整った特性を示す。強いて言えば、中高域が少し抑えられ気味でヴォーカルなどのツヤが少し渋く映る面はある。

合皮タイプのイヤーパッドが用いられているため開放感は薄い。パッドの質感は従来のK240系よりかなりマシにはなったもののソフト感はそこそこのレベル。また微妙に増した縦横の圧力感や本体の重量感により装着性は一進一退の印象。
折りたたみ構造だが、形状的にさほどコンパクトに収まるわけでもなく中途半端。邪魔にはならないが実用性は薄い。
付属の着脱式カールコードは被覆が硬質で巻き部より本体側に触れるとタッチノイズが目立つ。

2019年5月14日火曜日

Sennheiser HD 280 Pro

ゼンハイザー HD 280 Pro (2004年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:64Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:8〜25,000Hz
出力感度:102dB
重量:約220g (コード含まず)
販売価格:約11,000円〜
frequency response
HD 280 Pro 周波数特性(平面計測)

HD 280 Pro Frequency Response
HD 280 Pro 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
高域の伸びが少々地味で角の立たない大人しめな鳴りではあるが、超低域から満遍なく非常に特性の整った癖の少ない出音を実現しており、モニター機として申し分のない性能。
プラ主体で少々子供じみたデザインの折りたたみ構造だが、意外なほど堅牢。
側圧がかなり強くイヤーパッドのスポンジも硬めなため少々疲れやすい。
直出しカールコードで重量感は否めない。
なお、2017年にデザイン一新した新型が出ているが、基本仕様に変更はない。