2018年10月12日金曜日

AKG K550 MKII

アーカーゲー K550 MKII (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:12〜28,000Hz
出力感度:94dB (114dB)
重量:305g
販売価格:約17,000円〜
frequency response
K550 MKII 周波数特性(平面計測)


寸評:
大振りで無骨な風貌からは想像しづらい繊細で透き通ったサウンド。ややトゲの立つ高域ではあるが、ワイドレンジでニュートラルに鳴らす優等生モニター。
大きく柔らかいイヤーパッドで優しく包まれる非常にソフトな装着感も秀逸。
短所としてはやや重量感があることくらい。

K550のブラッシュアップ再販バージョンで、K550より変更部分はない。
スペック表記(日本向け)について、出力感度は誤記と思われる。正確には114dB。

BOSE SoundLink around-ear Bluetooth headphones

ボーズ サウンドリンク アラウンドイヤー ブルートゥース ヘッドフォン (2013/2015年発売)

旧称:AE2w Bluetooth Headphones (〜2015)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:非公開
最大入力:非公開
再生周波数帯域:非公開
出力感度:非公開
重量:150g
販売価格:約24,000円〜
Bluetooth規格:4.0
対応コーデック:SBC
連続再生時間:約7時間

frequency response
AE2w 周波数特性 [ワイヤード](平面計測)

Frequency Response
AE2w 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
すでに販売されていたAE2に着脱式Bluetoothモジュールを付属したもの。見栄えや勝手の悪さは否めないが、ケーブルメインでワイヤレスはあくまでもオプションと考えるならむしろベターか。
構造や出音は基本設計が同じ後発のSoundTrueシリーズへ継承されており、目立った違いはない。
ケーブルが付属するが、1.7mほどとターゲットの分かりづらい中途半端な長さ。

audio-technica ATH-M40fs

オーディオテクニカ ATH-M40fs (2000年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:60Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:100dB
重量:250g (コード含まず)
販売価格:約6,000円〜

Frequency Response
ATH-M40fs 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
古い設計ながらも起伏の小さい比較的フラット傾向の特性を示すが、その出音は中音域が目立つやや癖っぽいかまぼこ型で、そのため再生レンジがかなり狭く感じられるうえに音場感も乏しい。
大型イヤーパッドで側圧も強くなく装着疲れはしないが、内部が浅くスポンジが耳に当たる。
共鳴が強いのか音漏れは少し多め。
プラ主体構造でややキシミが気になる。
ケーブルは3.4mストレート標準プラグ仕様。

NAGAOKA 美音(VINON) P901

ナガオカ 美音 P901 (2017年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:16Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:4〜90,000Hz
出力感度:104dB
重量:286g (コード含まず)
販売価格:約12,000円〜

P901 周波数特性(平面計測)

Frequency response
P901 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
可聴領域両端に耳を傾ければワイドに鳴らせているが、いわゆる尻上げチューンにより持ち上げられた中〜低域がブーミーにまとわりついてスッキリとせず、こもったように鳴らしてしまうのがもったいない。
ただ元々特性の素性が良いためか、低域側を絞る簡単なトーン補正でスッキリと見違えるので是非オススメしたい。

本体は多少の重量感があるが堅牢な構造でキシミもなく、見た目にもそこそこの質感がある。
側圧はやや強めだが、柔軟なイヤーパッドにより装着感はソフト。
非常に気密性の高い構造で、ベースポートで抜いている割に音漏れは極めて少ない。
交換式の布巻きケーブルが長短2種付属する。

なおP901とは公称スペックが一部異なるが、デザインの酷似したAudioComm HP-H1000NLEPLUS「極の音域 Hi-Res RIGEL(リゲル)」Archgon AH-01R Delicatoなどといった製品が同価格帯で販売されている模様。
このうちRIGELが2016年先発のようだが、これら関連性については不明。※出音傾向は類似しているとの情報あり。

2018年9月18日火曜日

Sennheiser HD 4.20S

ゼンハイザー HD 4.20S (2016年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:18〜20,000Hz
出力感度:118dB
重量:約182g (コード含む)
販売価格:約8,000円〜

HD 4.20S 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HD 4.20S 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
一見してMOMENTUM(第二世代)の廉価モデルを匂わせるが、特性カーブ自体が非常によく似ていることから基本構造や使用ユニットはほぼ同等のものと推測できる。
計測データを比較すると微妙に低域が下がり気味に表れているが、実際に聴き比べてみるとむしろ低域荷重が強く、また高域側が僅かに伸び足らない印象。その分透明感、音場感がわずかに乏しく感じられなくもないが、全体像としてはよく似た出音が再現されている。
レトロなMOMENTUMとは逆にモダンなデザインだが、細身のヘッドバンドは簡素なゴムクッションで折りたたみ式。イヤーパッドはMOENTUMのものと似ているが、内口径が微妙に小さく耳にきつい。
右側からの固定片出しケーブルは一般的でなく扱いに戸惑うが、便利な場合もある。

MOMENTUM(第二世代)との出音の違いはイヤーパッドの依存度が高いようで、同じイヤーパッドに揃えるとかなり肉薄した出音になる。

2019年、スペックをそのまま継承する後継機HD 300が登場している。

SHURE SRH840

シュアー SRH840 (2009年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:44Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜25,000Hz
出力感度:102dB
重量:372g (コード含まず)
販売価格:約14,000円〜
frequency response
SRH840 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
SRH840 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
当初のSRHシリーズ最上位機。
SRH440とは傾向のよく似た出音傾向で、高域を落ち着かせてニュートラル性を増した上位らしいサウンドを感じさせる。
通常現場では意味のない折りたたみ構造のために重量が増している点も気になるところで、付属ケーブルがカールコードであることからも重さが負担となる場面は多いだろう。
プラ主体の構造でキシミがちなのは変わらず、また破損事例も少なくないようで、このシリーズは構造的難点が目立つのが残念。

当機のサウンドを色濃く継承しつつ軽量化、ベロア化などにより装着性向上した上位機SRH940が後に登場している。

2018年9月14日金曜日

audio-technica ATH-M30

オーディオテクニカ ATH-M30 (2006年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:65Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
出力感度:100dB
重量:200g (コード含まず)
販売価格:約7,000円〜

ATH-M30 Frequency Resopnse
ATH-M30 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
やや低音荷重気味なバランス。中音域の鳴らし方は自然でボーカルなどの再現性は良いが、高域の伸びがやや乏しく艶やかさが薄い。
ヘッドバンドは一般的によく目にするスタンダードな構造デザインだが、軽量で且つ適度な側圧により装着感は良い。

2018年9月3日月曜日

KRK SYSTEMS KNS 6400

ケーアールケーシステムズ KNS 6400 (2010年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:36Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:10〜22,000Hz
出力感度:95dB
重量:202g (コード含まず)
市場価格:約6,000円〜
frequency response
KNS6400 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
KNS6400 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
低音の鳴らし方が少し軽い印象も、可聴範囲ほぼ全域に渡って非常に平滑な特性で特別耳に付くような癖は感じられない。また軽量で装着感も軽めなので長時間の使用でも疲れにくく、用途を問わず使い勝手に優れた一台。
昨今の味付けが強めな音に慣れてしまうとやや丸みを帯びた大人しめな全体像にも感じられるが、しっかりと輪郭があり濁りのない出音であることからもむしろこれが自然なのだと気付かせてくれる。
やや華奢な作りで角面の多いいささか幼稚さを醸すデザインだが、意外にしっかりしていてキシミがないのが救いどころ。
着脱式の専用ケーブルは硬くゴワつきがちで、ゴム表皮のグリップも強く取り回しづらい。
ハウジングが簡素な構造なのか、抜き穴も相まって密閉型にしては音漏れは比較的多め。

2018年8月29日水曜日

Roland RH-A30

ローランド RH-A30 (2008年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:10〜25,000Hz
出力感度:96dB
重量:250g
市場価格:約12,500円〜
frequency response
RH-A30 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
RH-A30 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
RH-300をベースに、開放構造とすることで音響特性の平滑性が増している。RH-300に比べるとハイバイアスにシフトして大分スッキリとした出音になっているが、低音は開放型とは思えないほどワイドに力強く出してくる。高音域はやはり強めでシャリ付く。
局所的な穴抜き型のため開放感は比較的弱く、オープンエアー型としては音漏れの量はやや控えめ。

2018年8月17日金曜日

Creative Aurvana Live! [HP-AURVN-LV]

クリエイティブ アルバナ ライブ! [HP-AURVN-LV] (2007年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜30,000Hz
出力感度:103dB
重量:210g
市場価格:約5,000円〜
frequency response
Aurvana Live! 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
Aurvana Live! 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
癖が少なくバランスの優れた素直な出音で、伸びのある高域から深い低音までワイドに鳴らすレンジ感は素晴らしい。
イヤーパッドはやや小振りだが、軽量なボディに側圧が優しく耳当たりがソフトなので耳への負担は少ない。
出音の面では価格以上のものを醸すなかなかの良機だが、ゴム被覆の細い両出しケーブルなど使用パーツはチープで光沢仕立てのデザインもセンスに乏しく外観上の安物感は否めない。

2018年8月14日火曜日

Sennheiser MOMENTUM On-Ear

ゼンハイザー モメンタム オンイヤー (2013年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:16〜22,000Hz
出力感度:112dB
重量:約152g (コード含まず)
市場価格:約16,000円〜
frequency response
MOMENTUM On-Ear 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
MOMENTUM On-Ear 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
中抜けのドンシャリ。深い低音の効きが強いため低音寄りに感じられるが高域もよく出ている。全体像としてはスッキリとして聴こえるが、やはりボーカル等メイン部分のパワーが不足しがち。
オンイヤータイプなので装着感は良いとは言えない。また見た目には判らないが、背面側から少し音を抜いている構造のようで、それによりベースが際立つがその分遮音性は落ちる。
着脱式専用ケーブル仕様出、付属ケーブルは短い。
本体カラーバリエーションが豊富。

2018年8月11日土曜日

Superlux HD681

スーパーラックス HD681 (2011年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:300mW
再生周波数帯域:10〜30,000Hz
出力感度:98dB
重量:220g (コード含まず)
市場価格:約3,000円
frequency response
HD681 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HD681 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
高域バイアス気味のソースではピークが過度に感じるが、しかし意外に馴染みの良い出し方なので変に癖っぽくシャリ付くほどでなく艶やかさが巧く演出される。低〜中域は癖の少ないフラットな特性で、全体像として実に透明感のあるなかなかに上品な出音。
低音の出し方の違った3タイプが売り出されているが、当機は深い低音との触れ込みだが実際の量感はむしろちょうど良い。よって選択肢としてはこの無印かバランスが良いと宣うHD681Bの二択だろう。
見た目や構造はまるでAKG K240系で、アルミパーツは使われず固定式の2.5mケーブルではあるが、硬いイヤーパッドの質感、装着感など良くも悪くもほとんどの面で同等のレベル。

2018年8月5日日曜日

SONY MDR-CD900ST

ソニー MDR-CD900ST (1989年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm CCAW
インピーダンス:63Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜30,000Hz
出力感度:105dB
重量:200g (コード含まず)
市場価格:約15,000円〜

frequency response
MDR-CD900ST 周波数特性(平面計測)

MDR-CD900ST 周波数特性(旧ダミーヘッド)



寸評:
原型は昭和末期の設計で、その当時スタジオ向けに更新されたモデルだが、国内の現場では今なお定番であり続けているリファレンスモニター。
当時の密閉型機としては整った特性ではあるのだが、周波数レンジは広くはなく、高音の強いピークによるシャリ付きがとにかく目立つ。一般にあまり指摘されないが、中高域がやや薄めなバランスでヴォーカルなどは少し籠りがちな面もあり、俗に言われるほどフラットな音ではない。
薄いイヤーパッドに角度の浅いヘッドバンドはホールド感に乏しく、頭を振るとズレてしまう頼りない装着性。
一般販売されてはいるがあくまでも業務用製品で、ケーブルは2.5mの標準プラグ仕様。製品保証はないが、全パーツが市販されているためセルフリペアが可能。

AKG K240 MKII

アーカーゲー K240 MKII (2008年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:30mm
インピーダンス:55Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
感度:91dB
重量:240g
市場価格:約10,000円〜
frequency response
K240MKII 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
K240MKII 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
ハイ、ローともにあまり伸びやかさのないナローなレンジ感で、耳に付く尖りもあるが全体的にうっすらこもった印象のサウンドで、中抜けの弱ドンシャリによりやや奥行きを醸すのも特徴的。
イヤーパッドは合皮とベロアの二種が付属するが、装換による特性変化は小さいので好みで選択して良いだろう。いずれも硬めのパッドだが側圧は軽めで装着感は標準的。
着脱式のケーブルがミニキャノン(Mini XLR)仕様で頑丈だが少々ゴツい。ストレートとカールの2種が付属。


audio-technica ATH-M50

オーディオテクニカ ATH-M50 (2007年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mm CCAW
インピーダンス:38Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:15〜28,000Hz
感度:99dB
重量:284g
市場価格:約18,000円〜
frequency response
ATH-M50 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
ATH-M50 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
現在世界で最も信頼されている人気スタジオモニターヘッドフォンのオリジナル。
出音傾向は低域荷重気味の弱ドンシャリ傾向で、やや過密な中低〜低域の重々しさが幾分気にはなるが、超低音から超高音までワイドなレンジ感でクセの少ない高域側の解像感に優れる。
側圧がキツく、折り畳み構造のゴツい本体とカールコードの重さも加わって装着疲れが気になる。

Roland RH-300

ローランド RH-300 (2006年発売)





構造密閉:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:10〜25,000Hz
感度:101dB
重量:250g (コード含まず)
市場価格:約12,500円〜
frequency response
RH-300 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
RH-300 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
やや低域荷重気味な弱ドンシャリ。非常にワイドなレンジ感だが高域がやや強く、少しシャリ付き気味に鳴らす。
無駄のないスタンダードな構造で、装着感もごく標準的。
ケーブルはしっかりした太さがありながらも柔軟性に富む。

JVC HA-MX10-B

JVC HA-MX10-B (2011年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:56Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:10〜28,000Hz
感度:108dB
重量:約260g (コード含まず)
市場価格:約10,000円〜
frequency response
HA-MX10 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HA-MX10 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
メーカー違いだがほぼMDR-CD900STを踏襲したようなよく似た出音で、よりニュートラルでしっかりと超低音まで効いたチューニングを施したバージョンアップ版のような存在。
CD900ST同様にイヤーパッドが薄く小径で耳当たりが気になるが、側圧は適度にありしっかりとホールドされる。

JVC(Victor・JVC) HP-M770

JVC(ビクターJVC) HP-M770 (2003年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1500mW
再生周波数帯域:8~28,000Hz
感度:100dB
重量:277g (コード含まず)
市場価格:約9,000円〜

Frequency Response
HP-M770 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
高域、低域共に伸びがなく、中高域の抜けたローファイテイストなドンシャリ。
装着感は悪くはないが、側圧が強いため疲れやすい。
プラ主体の折りたたみ構造でキシミが気になる。
着脱式専用ケーブルは左右選択装着が可能で便利。

SHURE SRH240A

シュア SRH240A (2011年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:36Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:20~20,000Hz
感度:107dB
重量:238g
市場価格:約5,000円〜

Frequency Response
ARH240A 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
出音は線が細身だが、癖が少なくナチュラル。
遮音性は高く装着感も悪くはないが、ハウジングの角度調整が浅いため頭の大きさによってはフィット感を得にくい。プラボディは若干キシむ。
細い両出しケーブルは流石に安っぽく、またケーブル長も2mと何か中途半端。

2018年7月31日火曜日

SHURE SRH440

シュア SRH440 (2009年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:44Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:10〜22,000Hz
感度:105dB
重量:311g
市場価格:約8,000円〜

SRH440 Frequency Response
SRH440 周波数特性 (平面計測)


Frequency Response
SRH440 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
若干ドンシャリ気味も癖は少なくスッキリとした出音で、少し高音が目立つ面はあるがその分解像感を感じる。粒立ちが良く音場感もそこそこにあり、モニターとしては聴き心地の良いタイプ。
プラ主体の折りたたみ構造でキシミがちなうえに少し重いのが残念だが、側圧はそれほど強くなく装着感は悪くはない。
遮音性は高い。
着脱式専用ケーブル仕様だが、付属のカールコードが重さを助長。

2018年7月29日日曜日

SONY MDR-1A

ソニー MDR-1A (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:3〜100,000Hz
感度:105dB
重量:225g (コードを含まず)
市場価格:約17,000円〜
frequency response
MDR-1A 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
MDR-1A 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
大味なドンシャリ。中音域はニュートラルも深い重低音はいささか過度で高域も少し派手め。
背面ダクトが大きいので低音過多が気になるようなら塞いで調整もできる。
装着感はソフトで悪くないが、構造が柔でキシミがちな点はクラス的にも少々残念。
着脱式の付属ケーブルは絡まりにくい表面加工がなされて扱いやすいが、モバイル想定なのかかなり短め。

Panasonic RP-HTX70

パナソニック RP-HTX70 (2017年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:7〜22,000Hz
感度:99dB
重量:190g (コードを含む)
市場価格:約3,500円〜
frequency response
RP-HTX70 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
RP-HTX70 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
見た目的には先代のRP-HTX7と瓜二つだが、ハウジング構造に大きな変更があるため出音の方向性はかなり異なる。
先代に比べ過度な低音は適度に抑えられたが、中高域が抜け気味なためかヴォーカルにツヤがなく引きこもり気味で、それでいながら高域がシャリ付くなどいろんな癖が目立つ。
イヤーパッドは相変わらず小さめだが、柔軟性に富んだ素材に変更されている分装着感は多少向上している。
ケーブルは短めで、表皮がグリップ感のあるゴムっぽい。

JVC SOLIDEGE SD7 [HA-SD7]

JVC ソリデージ SD7 [HA-SD7] (2016年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:6〜40,000Hz
感度:104dB
重量:約200g
市場価格:約7,500円〜
frequency response
HA-SD7 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HA-SD7 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
やや低域荷重気味も、深い低音から伸びやかな高音までワイドに聴かせる弱ドンシャリ。中高域の薄さからボーカルにツヤがなく引きがちで、高域とのギャップでやや癖っぽい鳴らし方が気になる。
構造がシンプルで装着感はごく標準的。
背面の抜き穴により漏れ多めで、密閉型としては遮音性は落ちる。
細く短い両出しケーブルのため安っぽく見え、またヘッドバンドのLR表記を確認しなければ左右がわからないのも難点。

無駄を端折ってお手頃感を醸すハイレゾスペック機。
(「ハイレゾ」スペックと宣うだけで盛られがちな風潮がそもそも悪いのだが...)

Apple Beats by Dr.Dre Beats EP

アップル ビーツ EP (2016年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:非公開
最大入力:非公開
再生周波数帯域:非公開
感度:非公開
重量:非公開
市場価格:約10,000円

Frequency Response
Beats EP 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
低音寄りの弱ドンシャリ傾向だが、高音域の伸びは乏しく少しこもった感じが強い。
オンイヤー型だけに耳周りの感触の悪さと圧迫感があリ、ポジションの決まりも悪い。
見た目には分からないが、低音補強のため背面から抜ける構造のようで遮音性はあまり良くない。
グリップ感のあるゴム表皮の平ケーブル。

CLASSIC PRO CPH3000

クラシックプロ CPH3000 (2016年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm CCAW
インピーダンス:18Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:10〜22,000Hz
感度:112dB
重量:約165g
市場価格:約4,000円
frequency response
CPH3000 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
CPH3000 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
典型的な中抜けのドンシャリ。一般ウケしやすいスッキリ聴こえるバランスだが、ボーカルなど主役に芯が細くなる弊害はある。
オンイヤータイプで装着感は良くない。側圧で保持する感じで耳にキツめ。
ベロア調イヤーパッドながらに密閉性に優れ、遮音性はそこそこ。
ケーブルは短い。

見た目も特性もMOMENTUM On-Earによく似ているが、販売価格は天と地ほど違う。似たような音を求めるなら抜群のコストパフォーマンス...か?

Marshall Major II

マーシャル メジャー II (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:67Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
感度:99dB
重量:172g
市場価格:約8,500円〜

Frequency Response
Major II 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
低〜中域はフラットで素直だが、高域の伸びの乏しさは明白で、低レート圧縮オーディオのような独特な癖のある出音。
オンイヤーで耳当たりはやはり気になるが、気密性が高くソフトなイヤーパッドが耳に吸い付くような装着性もまた独特。側圧は強め。
着脱式片出しケーブルは左右接続選択可能。付属ケーブルはマイク付きの半カールコードで、用途を問わない仕様。

サウンドクオリティは低めでファッション性が先行した印象。

BOSE SoundTrue around-ear headphones

ボーズ サウンドトゥルー アラウンドイヤー ヘッドフォン (2014年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:非公開
最大入力:非公開
再生周波数帯域:非公開
感度:非公開
重量:140g (コード含まず)
市場価格:約16,000円〜

Frequency Response
SoundTrue AE 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
弱ドンシャリで少し癖っぽい。中高域のピークが目立ち気味で中域の薄さからボーカルが引きがちなのが少し気になるが、印象はそれほど悪くない。
ソフトなクッションと軽い側圧で、本体の軽さも相まって装着感は良好。
一見してプラモデルのようで玩具っぽいが、キシミもなく意外にしっかりした構造。
着脱式専用ケーブルは短めでかなり細い。

このメーカーの製品は類似名や名称変更などで発売順が混乱するが、AE2、AE2w (後にSoundLink around-ear Bluetooth headphones改名)が先発で、「AE」表記のこちらが後発。微妙なデザイン変更はあるが、基本的に同一構造のため出音は極めて類似している。

JBL BassLine

JBL ベースライン (2014年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜22,000Hz
感度:117dB
重量:210g (コード含まず)
市場価格:約10,000円〜

Frequency Response
BassLine 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
かなり強烈な低音盛り。目前に鎮座するベースとキックに唖然のサウンド。
ヘロヘロな折りたたみ構造は装着時に決まりが悪く苛立つ。
イヤーパッド外径はそこそこあるが、耳の納まりきらない小内口のオンイヤー。
付属の着脱式専用コードは短め。
カラーバリエーションは4色あり。

Sennheiser MOMENTUM

ゼンハイザー モメンタム (2012年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:16〜22,000Hz
感度:110dB
重量:180g (コード含まず)
市場価格:約22,000円〜

Frequency Response
MOMENTUM 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
やや低域荷重気味も、明瞭でバランスの良い癖の少ない出音は好印象。
イヤーパッドの内口が小さめだが大きな耳でなければなんとか収まるサイズ。
着脱式専用コードは操作部有無の2種付くがいずれも短いモバイル向け。
遮音性は高く、アウトドア用途に最適。

因みに微妙にサイズが大きくなるが、装着性向上と聴感上の音質改善のため第二世代用イヤーパッドへの換装がオススメ。

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オススメのローコスト代替機:Sennheiser HD 4.20SHD 300
第二世代の廉価モデルと言え本質的に出音傾向が類似しており、イヤーパッドを揃えればかなり肉薄する。

DENON AH-D1100

デノン AH-D1100 (2010年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:1,300mW
再生周波数帯域:5〜37,000Hz
感度:101dB
重量:180g (コード含まず)
市場価格:約6,000円〜
frequency response
AH-D1100 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
AH-D1100 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
低域荷重で中抜け感の強いドンシャリバランス。過度に盛られた低音はキレは悪くないが、軽めな鳴りで深みがない。中〜高域はスッキリと素直に鳴らすが、かなり大味なバランスの出音は賛否の分かれるところ。
側圧はやや強めだが装着感は標準的。
ケーブルは短く両出し式で、シルバー塗料のプラスチックアームは見た目に安っぽさを助長。