2026年10月8日木曜日

FOSTEX T50RP mk4

フォステクス T50RP mk4 (2024年発売)


構造:セミオープンエアー型
ドライバー:RP(全面駆動)方式
インピーダンス:28Ω
最大入力:3,000mW
再生周波数帯域:10〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:約330g (コード含まず)
販売価格:約28,000円〜

T50RP mk4 周波数特性(平面計測)


寸評:
T50PRも4代目となるが、ニュートラル性の高いサウンドを聴かせてくれた先代T50RP mk3に対し、再生レンジの拡大が感じられる一方で中高域が深く抜けたドンシャリ系のチューンに変貌。深い音場を錯覚しがちなバランスだが、それは主要音を籠らせ後退させてしまうことに由来する反作用であって決してポジティブな効果でないと心得ておきたい。

開放型平面駆動機としては能率がかなり向上している点は高く評価したい。
イヤーパッドの厚みと柔軟性が増したことで装着感の向上が見られるが、カップの稼働部がきしみやすくなったのは残念。

2026年9月24日木曜日

Sudio B3

スーディオ B3 (2025年発売)


※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(カフ型)
ドライバー:10mm
再生周波数帯域:非公開
重量:約5.6g (片耳/実測)
販売価格:約6,500円〜
Bluetooth規格:6.0
対応コーデック:SBC
連続再生時間:約5.5時間
管理アプリ:なし
マルチポイント:対応
空間オーディオ:なし
音漏れ抑制:なし
操作:タッチ
Sudio B3 周波数特性


寸評:
低域、高域共に減衰したナローなレンジで、中高域にやや刺激強めなサウンド。価格相応とも言うべき安っぽい音ではあるのだが、まるでコンパクトカセットテープの再生音を聞いているかのようにノスタルジックなチープさが”ウォークマン”で聞いたあの音を思い出させるような魅惑のデバイス。

非常にソフトな装着感でストレスは希薄。ヘッドも大きすぎず開放性は高め。
ごく小さなL/Rの刻印はあるが、左右とも対象形状のため左右が非常に判りにくい。

2026年9月19日土曜日

HIFIMAN Sundara

ハイファイマン サンダラ (2018年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:平面駆動方式
インピーダンス:37Ω → 32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:6〜75,000Hz
出力感度:92dB
重量:372g → 342g (コード含まず)
販売価格:約26,000円〜

SUNDARA[2022] 周波数特性(平面計測)


寸評:
少々シャリつきが窺えるが、概ね素直なサウンドで見通し良くスッキリと聴かせる。
そうした一方で気になる点も散見されるのだが、まずやはり平面駆動型が故の能率の低さは否めずで、大型なドライバーは巨大なハウジングを要し、その重さも無視しづらい。背面の大きな開放部より盛大に音を放出する点にも目を瞑る必要がある。
合皮とファブリックの複合イヤーパッドは熱が籠りやすい印象で、いささかタイトな装着感も相まって少々ストレスを感じるレベル。
左右の判りにくさも気になる部分で、ほぼ前後対称の本体は小さなL/R印字と前方よりのケーブルジャック位置、新型であればイヤーパッドの前後厚の違いでも判断できるが、ケーブルのL/R刻印は薄らと傷でも入っているのかと思うくらい不明瞭で非常に分かりづらい。

細かいパッケージ変更の相次ぐ機種だが、2020モデルよりイヤーパッドが前後厚の違うアングル付きに変更。また2022よりインピーダンス32Ωへと低減されている。

2026年7月18日土曜日

Sennheiser HD 480 PRO

ゼンハイザー HD 480 プロ (2026年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:38mm
インピーダンス:130Ω
最大入力:300mW
再生周波数帯域:3〜28,700Hz
出力感度:98dB
重量:約272g (コード含まず)
販売価格:約62,000円〜

HD 480 PRO 周波数特性(平面計測)


寸評:
機動性の高いHD 490 PROのボディデザインを継承する、レコーディング向けの密閉型モデル。
よく似た外観とは裏腹に出音はガラリと異なり、重心が低くエッジの立たないウォーム傾向のサウンドを醸す。低重心バランスという点ではProducing Ear Pads(ベロアの方)装着時の490 PROっぽくも映るが、高域に伸びは感じられるものの中高域が細いためにツヤ感乏しく、全体的にボテっとしたイメージで今ひとつ垢抜けない。

付属ケーブルは3mのコイル仕様。

2026年6月9日火曜日

Austrian Audio Hi-X60

オーストリアンオーディオ Hi-X60 (2022年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:44mm
インピーダンス:25Ω
最大入力:150mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:110dB
重量:約320g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

Hi-X60 周波数特性(平面計測)


寸評:
既出の開放型Hi-X65のDNAを継承する後発のクローズドバックモデル。
広いレンジで非常にスッキリとしたサウンドを聴かせるが、ローエンドのパンチとハイエンドのツヤ感がやや勝り、薄らとドンシャリ感が垣間見られる。
Hi-X65との比較は外せないが、その点ではとにかく余計な中域の脂が削ぎ落とされたことで、明瞭で見通しの良いサウンドが得られている点を賞賛したい。

シリーズ一貫したデザインにより装着性はHi-X65と変わりないが、密閉構造からか気密性が高く吸着感が強い。