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2023年6月1日木曜日

SONY MDR-MV1

ソニー MDR-MV1 (2023年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:8〜80,000Hz
出力感度:100dB/mW
重量:約223g (コード含まず)
販売価格:約53,000円〜

MDR-MV1 Frequency Response
MDR-MV1 周波数特性(平面計測)


寸評:
尻上がり型のドンシャリ。開放型らしからぬ深く荷重のある低音が際立つ一方で、高域の強いピークにより独特な奥行きを醸すが、全体的には下太りな音量バランスであるため、やや抜けの悪い閉鎖的な音場演出でもある。

CD900STへのリスペクトの感じられるチューニングだが、圧倒的なワイドレンジと、中高音域の処理も薄くならずより自然な全体像が得られる点では明確な格差を突き付ける。
非力なアンプでも十二分に大音量で楽しめる高能率機。ただモバイル需要の見込めない開放型だが...

ヘッドアームと着脱式ケーブルはM1STの流用で、3.5mmへの変換プラグが付属。
イヤーパッドは肉厚だが非常にソフト。スエード調人工皮革(フロック)は経年劣化が進むと剥がれの懸念はあるが、肌触りも良く装着性は文句なし。

2022年8月3日水曜日

SONY MDR-M1ST

ソニー MDR-M1ST (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:5〜80,000Hz
出力感度:103dB
重量:約215g (コード含まず)
販売価格:約29,000円〜
Frequency Response
MDR-M1ST 周波数特性(平面計測)




寸評:
長年国内定番モニターとして君臨するMDR-CD900ST直系の更新モデル。
CD900STのサウンド傾向を概ね継承しつつも、特徴的だった高域の鋭いトゲを削ぎ落としつつ低域に少しパンチを加えたイメージでチューニングされているが、その結果、中音域以下が際立った中太なサウンドに変貌。中高域、超高域の勢いが弱いためスッキリと見通せず、どうにも鮮明な音像が見えてこない。

側圧は弱めも十分な強さ。一般的なものよりやや薄めのイヤーパッドは上質でしっかりとホールドされる。
標準プラグ仕様の2.5m着脱式ケーブルは独特なスクリューナット式でガッチリと固定される。
保証のない業務用製品で、各種リペアパーツが用意されている。

SONY MDR-7506

ソニーMDR-7506 (1991年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:63Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:10〜20,000Hz
出力感度:106dB
重量:230g (コード含まず)
市場価格:約12,000円〜

frequency response
MDR-7506 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
MDR-7506 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
俗に「青帯」と呼ばれるロングセラー機。海外では定番モニターの一つとなっているが、スッキリバランスのドンシャリで着色豊かなモダンな出音はモニター機らしくない。
高域が強めで差し込みがあるがシャリ付きはMDR-CD900STほどしつこくない。また古い設計ながらに低域は深くまでワイドに鳴らす点は優秀。

ヘッドバンドはCD900STよりもやや長く綺麗な丸みのビーム構造からホールド性は良い。ただフニャフニャな折りたたみ機構は余計か。
チープなイヤーパッドはCD900STのものより1.5倍ほど肉厚で硬め。この仕様の質感そっくりな互換品が流通しまくっているので、傷んだらそれでも事足りるか?
変換付きミニプラグ、カールコード仕様。


パッケージ入りの本物そっくりな偽造品が違法に出回っているので要注意。
横行を防ぐためにも販売を見かけても絶対買わないこと!!!

2018年8月5日日曜日

SONY MDR-CD900ST

ソニー MDR-CD900ST (1989年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm CCAW
インピーダンス:63Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜30,000Hz
出力感度:105dB
重量:200g (コード含まず)
市場価格:約15,000円〜

frequency response
MDR-CD900ST 周波数特性(平面計測)

MDR-CD900ST 周波数特性(旧ダミーヘッド)



寸評:
原型は昭和末期の設計で、その当時スタジオ向けに更新されたモデルだが、国内の現場では今なお定番であり続けているリファレンスモニター。
やや低域荷重気味なバランスで、高音はピークが強くシャリ付きがち。その一方で超高域の伸びツヤが薄くナローなレンジ感が否めない。また中高域が少し薄いせいかヴォーカルの芯が細く曇り気味でもある。

薄いイヤーパッドに角度の浅いヘッドバンドはホールド感に乏しい。
一般販売されてはいるがあくまでも業務用製品で、ケーブルは2.5mの標準プラグ仕様。製品保証はないが、全パーツが市販されているためセルフリペアが可能。

2018年7月29日日曜日

SONY MDR-1A

ソニー MDR-1A (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:3〜100,000Hz
感度:105dB
重量:225g (コードを含まず)
市場価格:約17,000円〜
frequency response
MDR-1A 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
MDR-1A 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
大味なドンシャリ。中音域はニュートラルも深い重低音はいささか過度で高域も少し派手め。
背面ダクトが大きいので低音過多が気になるようなら塞いで調整もできる。
装着感はソフトで悪くないが、構造が柔でキシミがちな点はクラス的にも少々残念。
着脱式の付属ケーブルは絡まりにくい表面加工がなされて扱いやすいが、モバイル想定なのかかなり短め。

SONY MDR-MA500

ソニー MDR-MA500 (2012年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:8〜25,000Hz
感度:104dB
重量:約245g
市場価格:約6,500円〜

MDR-MA500 Frequency Response
MDR-MA500 周波数特性 (平面計測)


寸評:
低域荷重&中高域ピーク型の独特なドンシャリ。ヴォーカルは前に来るが、中〜低域は重く濁り気味で、高域もツヤ感乏しく映る。
耳を覆うパッド内部にオンイヤー構造という特殊な形状だが、耳への当たりや発熱が気になる。