2025年5月4日日曜日

aidio-technica ATH-R30x

オーディオテクニカ ATH-R30x (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:36Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
出力感度:92dB
重量:約210g (コード含まず)
販売価格:約17,000円〜

Frequency Response
ATH-R30x 周波数特性(平面計測)


寸評:
オーテクプロ用開放型モニターATH-Rシリーズ後発のエントリーモデル。
高域主張型のドンシャリバランスが故に主役はやや退き気味となるが、比較的曇りなくクリアーに聴かせる。低音域はナチュラルにしっかりと出ており決して過多ではないが、中抜け分の主張は目立つ。
ニュートラルな優等生R70xaやクリアーに聴かせるR50xに比べれば流石に解像は劣るが、シャープで元気なサウンドを好むならこのチョイスもアリ。

両出しケーブルは3mの直出し。
装着感はR50x同様に良好。イヤーパッドが廉価な分やや熱がこもりやすい。
脱着式のヘッドパッドも廉価仕様だが、面ファスナーで強固に固定される点は◎。R70xa用とはサイズ互換あり。

aidio-technica ATH-R50x

オーディオテクニカ ATH-R50x (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:18Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:93.3dB
重量:約207g (コード含まず)
販売価格:約25,000円〜

ATH-R50x 周波数特性(平面計測)


寸評:
R70xaと同時に登場した弟分。
ツヤのある高域と深くキレの良いローエンドにパンチが効いた若干ドンシャリ傾向のサウンド。類似性で言えばベイヤーのDT 990 Proを彷彿とさせる空気感に優れた出音だが、ワイドにスッキリと見通しよくメリハリのあるサウンドを聴かせる。

M50x等と同じ脱着式片出しケーブルはやはり取り回し良く機動力が高い。
R70xaよりも幅広ヘッドアームで耳当て部の角度に融通が効くので、大きめな頭でもフィット感良く抜群の装着性。

aidio-technica ATH-R70xa

オーディオテクニカ ATH-R70xa (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:約199g (コード含まず)
販売価格:約49,000円〜

Frequency Response
ATH-R70xa 周波数特性(平面計測)


寸評:
国産機屈指のピュアサウンドモニターR70x登場から十年目のアップデート。
構造面が大幅に変更され小型化と若干の軽量化が図られているが、軽く良好な装着感は相変わらずで見た目ほどに大きな違いはない。
サウンド面の違いは極めて希薄。強いて言うなら低域がわずかに補強されたような印象がなきにしもあらずではあるが、装着の具合で変わる(サンプル動画音もその傾向が出ている)部分なのであくまでも肌感覚レベルの微差であることを強調しておく。

ヘッドバンドパッドはマグネット固定式で脱着が可能で位置変更もできる。ただし固定(磁力)が少々頼りない。
両出しケーブルは従来同様に左右区別なく脱着できるので迷わない点は良いが、左右の非常に判りづらいボディ外観は相変わらずで、この改善は欲しかった。