2025年9月26日金曜日

Sennheiser HD 630VB

ゼンハイザー HD 630VB (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:23Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜42,000Hz
出力感度:114dB
重量:約420g
販売価格:-

HD 630VB / BASS BOOST 周波数応答特性比較


寸評:
「VARIABLE BASS BOOST」を搭載。右チャンネルハウジング背面のダイヤルで低音域の量を調整できる。
個性的な出音で原音をガラリと変えて聴かせる。中低域ディップは低音ブーストによるボヤけ、濁りを防ぐ効果もあるが、中高域の大きなギャップは芯を細くし主役の存在感を薄めてしまう。

400gオーバーで外観もヘビースタイルだが、右ch側直出しの1.2mマイク付きケーブルに折りたたみ構造という明らかにモバイル向けとしか思えない挑戦的な仕様。
ボディ設計は後にノイマンNDHシリーズへと継承。

2025年9月24日水曜日

BOSE Ultra Open Earbuds

ボーズ ウルトラ・オープン・イヤバッズ (2024年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(カフ型)
ドライバー:非公開
再生周波数帯域:非公開
重量:約6.5g (片耳)
販売価格:約28,000円〜
Bluetooth規格:5.3
対応コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
連続再生時間:約7.5時間(イマーシブオーディオ入時は最大4.5時間)
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:イマーシブオーディオ
音漏れ抑制:Bose OpenAudioテクノロジー
操作:物理ボタン


Ultra Open Earbuds 周波数特性


寸評:
強めに効いたローエンドとヴォーカル域が立ったドンシャリ気味なバランス。超高域こそ強めなピークで空気感が強いが、高域一帯に渋さがありツヤ感は弱め。
小型軽量で耳への負荷が非常に小さくフィット感、安定性も良好で、開放性も強くメガネやマスクに干渉しないなどの利点のあるカフ型だが、慣れないうちは装着に手間取りがち。

独自の3Dオーディオ技術「イマーシブオーディオ」は他に比べても秀逸で、目の前でスピーカー再生しているかのような前方、周辺(距離感のある空間)定位が非常に巧くシミュレートされる。

音漏れ量はかなり小さめ。
豊富なカラーバリエーションは不定期に増加。

2025年9月22日月曜日

SONY MDR-M1

ソニー MDR-M1 (2025年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:50Ω
最大入力:1500mW
再生周波数帯域:5〜80,000Hz
出力感度:102dB
重量:約216g (コード含まず)
販売価格:約40,000円〜

MDR-M1 Frequency Response
MDR-M1 周波数特性(平面計測)


寸評:
M1STの系譜と思しき名を持つが、こちらはどっしりと深い低音の際立ったドンシャリサウンドとなっており、出音傾向はかなり異なる。
一見7506に似た部分のある特性カーブを示すが、低音域の量感は圧倒的に違ってMV1並に深々と重々しく、中高域をボトムとしてヴォーカルはやや後退気味に、高域にはCD900ST譲りのシャリつきも見られる。
好き好きで語ればこうしたバランスを好む人もいるだろうし決して酷評されるようなサウンドでもないが、しかしモニターという立ち位置を踏まえると流石に色付けが強い。ともあれサウンドの正確性という意味ではいささか乏しいと言わざるを得ずで、制作用途での導入はくれぐれも慎重に。

装着性はM1STとほぼ差はないが、パッドが厚いので耳形状によっては多少の違いは感じられるか。
ケーブルは2.5mと1.2mのものが付属。