2018年8月29日水曜日

Roland RH-A30

ローランド RH-A30 (2008年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:10〜25,000Hz
出力感度:96dB
重量:250g
市場価格:約12,500円〜
frequency response
RH-A30 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
RH-A30 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
RH-300をベースに、開放構造とすることで音響特性の平滑性が増している。RH-300に比べるとハイバイアスにシフトして大分スッキリとした出音になっているが、低音は開放型とは思えないほどワイドに力強く出してくる。高音域はやはり強めでシャリ付く。
局所的な穴抜き型のため開放感は比較的弱く、オープンエアー型としては音漏れの量はやや控えめ。

2018年8月17日金曜日

Creative Aurvana Live! [HP-AURVN-LV]

クリエイティブ アルバナ ライブ! [HP-AURVN-LV] (2007年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜30,000Hz
出力感度:103dB
重量:210g
市場価格:約5,000円〜
frequency response
Aurvana Live! 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
Aurvana Live! 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
癖が少なくバランスの優れた素直な出音で、伸びのある高域から深い低音までワイドに鳴らすレンジ感は素晴らしい。
イヤーパッドはやや小振りだが、軽量なボディに側圧が優しく耳当たりがソフトなので耳への負担は少ない。
出音の面では価格以上のものを醸すなかなかの良機だが、ゴム被覆の細い両出しケーブルなど使用パーツはチープで光沢仕立てのデザインもセンスに乏しく外観上の安物感は否めない。

2018年8月14日火曜日

Sennheiser MOMENTUM On-Ear

ゼンハイザー モメンタム オンイヤー (2013年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:16〜22,000Hz
出力感度:112dB
重量:約152g (コード含まず)
市場価格:約16,000円〜
frequency response
MOMENTUM On-Ear 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
MOMENTUM On-Ear 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
中抜けのドンシャリ。深い低音の効きが強いため低音寄りに感じられるが高域もよく出ている。全体像としてはスッキリとして聴こえるが、やはりボーカル等メイン部分のパワーが不足しがち。
オンイヤータイプなので装着感は良いとは言えない。また見た目には判らないが、背面側から少し音を抜いている構造のようで、それによりベースが際立つがその分遮音性は落ちる。
着脱式専用ケーブル仕様出、付属ケーブルは短い。
本体カラーバリエーションが豊富。

2018年8月11日土曜日

Superlux HD681

スーパーラックス HD681 (2011年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:300mW
再生周波数帯域:10〜30,000Hz
出力感度:98dB
重量:220g (コード含まず)
市場価格:約3,000円
frequency response
HD681 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HD681 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
高域バイアス気味のソースではピークが過度に感じるが、しかし意外に馴染みの良い出し方なので変に癖っぽくシャリ付くほどでなく艶やかさが巧く演出される。低〜中域は癖の少ないフラットな特性で、全体像として実に透明感のあるなかなかに上品な出音。
低音の出し方の違った3タイプが売り出されているが、当機は深い低音との触れ込みだが実際の量感はむしろちょうど良い。よって選択肢としてはこの無印かバランスが良いと宣うHD681Bの二択だろう。
見た目や構造はまるでAKG K240系で、アルミパーツは使われず固定式の2.5mケーブルではあるが、硬いイヤーパッドの質感、装着感など良くも悪くもほとんどの面で同等のレベル。

2018年8月5日日曜日

SONY MDR-CD900ST

ソニー MDR-CD900ST (1989年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm CCAW
インピーダンス:63Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜30,000Hz
出力感度:105dB
重量:200g (コード含まず)
市場価格:約15,000円〜

frequency response
MDR-CD900ST 周波数特性(平面計測)

MDR-CD900ST 周波数特性(旧ダミーヘッド)



寸評:
原型は昭和末期の設計で、その当時スタジオ向けに更新されたモデルだが、国内の現場では今なお定番であり続けているリファレンスモニター。
当時の密閉型機としては整った特性ではあるのだが、周波数レンジは広くはなく、高音の強いピークによるシャリ付きがとにかく目立つ。一般にあまり指摘されないが、中高域がやや薄めなバランスでヴォーカルなどは少し籠りがちな面もあり、俗に言われるほどフラットな音ではない。
薄いイヤーパッドに角度の浅いヘッドバンドはホールド感に乏しく、頭を振るとズレてしまう頼りない装着性。
一般販売されてはいるがあくまでも業務用製品で、ケーブルは2.5mの標準プラグ仕様。製品保証はないが、全パーツが市販されているためセルフリペアが可能。

AKG K240 MKII

アーカーゲー K240 MKII (2008年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:30mm
インピーダンス:55Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
感度:91dB
重量:240g
市場価格:約10,000円〜
frequency response
K240MKII 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
K240MKII 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
ハイ、ローともにあまり伸びやかさのないナローなレンジ感で、耳に付く尖りもあるが全体的にうっすらこもった印象のサウンドで、中抜けの弱ドンシャリによりやや奥行きを醸すのも特徴的。
イヤーパッドは合皮とベロアの二種が付属するが、装換による特性変化は小さいので好みで選択して良いだろう。いずれも硬めのパッドだが側圧は軽めで装着感は標準的。
着脱式のケーブルがミニキャノン(Mini XLR)仕様で頑丈だが少々ゴツい。ストレートとカールの2種が付属。


audio-technica ATH-M50

オーディオテクニカ ATH-M50 (2007年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mm CCAW
インピーダンス:38Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:15〜28,000Hz
感度:99dB
重量:284g
市場価格:約18,000円〜
frequency response
ATH-M50 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
ATH-M50 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
現在世界で最も信頼されている人気スタジオモニターヘッドフォンのオリジナル。
出音傾向は低域荷重気味の弱ドンシャリ傾向で、やや過密な中低〜低域の重々しさが幾分気にはなるが、超低音から超高音までワイドなレンジ感でクセの少ない高域側の解像感に優れる。
側圧がキツく、折り畳み構造のゴツい本体とカールコードの重さも加わって装着疲れが気になる。

Roland RH-300

ローランド RH-300 (2006年発売)





構造密閉:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:10〜25,000Hz
感度:101dB
重量:250g (コード含まず)
市場価格:約12,500円〜
frequency response
RH-300 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
RH-300 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
やや低域荷重気味な弱ドンシャリ。非常にワイドなレンジ感だが高域がやや強く、少しシャリ付き気味に鳴らす。
無駄のないスタンダードな構造で、装着感もごく標準的。
ケーブルはしっかりした太さがありながらも柔軟性に富む。

JVC HA-MX10-B

JVC HA-MX10-B (2011年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:56Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:10〜28,000Hz
感度:108dB
重量:約260g (コード含まず)
市場価格:約10,000円〜
frequency response
HA-MX10 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
HA-MX10 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
メーカー違いだがほぼMDR-CD900STを踏襲したようなよく似た出音で、よりニュートラルでしっかりと超低音まで効いたチューニングを施したバージョンアップ版のような存在。
CD900ST同様にイヤーパッドが薄く小径で耳当たりが気になるが、側圧は適度にありしっかりとホールドされる。

JVC(Victor・JVC) HP-M770

JVC(ビクターJVC) HP-M770 (2003年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:1500mW
再生周波数帯域:8~28,000Hz
感度:100dB
重量:277g (コード含まず)
市場価格:約9,000円〜

Frequency Response
HP-M770 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
高域、低域共に伸びがなく、中高域の抜けたローファイテイストなドンシャリ。
装着感は悪くはないが、側圧が強いため疲れやすい。
プラ主体の折りたたみ構造でキシミが気になる。
着脱式専用ケーブルは左右選択装着が可能で便利。

SHURE SRH240A

シュア SRH240A (2011年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:36Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:20~20,000Hz
感度:107dB
重量:238g
市場価格:約5,000円〜

Frequency Response
ARH240A 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
出音は線が細身だが、癖が少なくナチュラル。
遮音性は高く装着感も悪くはないが、ハウジングの角度調整が浅いため頭の大きさによってはフィット感を得にくい。プラボディは若干キシむ。
細い両出しケーブルは流石に安っぽく、またケーブル長も2mと何か中途半端。