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2026年7月18日土曜日

Sennheiser HD 480 PRO

ゼンハイザー HD 480 プロ (2026年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:38mm
インピーダンス:130Ω
最大入力:300mW
再生周波数帯域:3〜28,700Hz
出力感度:98dB
重量:約272g (コード含まず)
販売価格:約62,000円〜

HD 480 PRO 周波数特性(平面計測)


寸評:
機動性の高いHD 490 PROのボディデザインを継承する、レコーディング向けの密閉型モデル。
よく似た外観とは裏腹に出音はガラリと異なり、重心が低くエッジの立たないウォーム傾向のサウンドを醸す。低重心バランスという点ではProducing Ear Pads(ベロアの方)装着時の490 PROっぽくも映るが、高域に伸びは感じられるものの中高域が細いためにツヤ感乏しく、全体的にボテっとしたイメージで今ひとつ垢抜けない。

付属ケーブルは3mのコイル仕様。

2026年6月9日火曜日

Austrian Audio Hi-X60

オーストリアンオーディオ Hi-X60 (2022年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:44mm
インピーダンス:25Ω
最大入力:150mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:110dB
重量:約320g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

Hi-X60 周波数特性(平面計測)


寸評:
既出の開放型Hi-X65のDNAを継承する後発のクローズドバックモデル。
広いレンジで非常にスッキリとしたサウンドを聴かせるが、ローエンドのパンチとハイエンドのツヤ感がやや勝り、薄らとドンシャリ感が垣間見られる。
Hi-X65との比較は外せないが、その点ではとにかく余計な中域の脂が削ぎ落とされたことで、明瞭で見通しの良いサウンドが得られている点を賞賛したい。

シリーズ一貫したデザインにより装着性はHi-X65と変わりないが、密閉構造からか気密性が高く吸着感が強い。

Austrian Audio Hi-X65

オーストリアンオーディオ Hi-X65 (2021年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:44mm
インピーダンス:18Ω
最大入力:150mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:110dB
重量:約310g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

Hi-X65 周波数特性(平面計測)


寸評:
ゆったりと豊かな中〜低域が特徴的なサウンド。高音域は艶やかで伸びやかも中高域がやや薄めで、ディップも効いてドンシャリ気味に鳴らすがパンチはなく、中音域の優勢なバランスからややポテっとした丸みを帯びた独特なウォーム感を醸す。

折りたたみ式でコンパクトにはなるが、骨太パーツのゴツいボディはいささか嵩張る。
一見密閉型のような小型のハウジング構造で、吸着感のある合皮イヤーパッドにより開放感が薄いが、内口径が広く柔軟で負荷は小さい。
ヘッドパッドは面ファスナーの脱着式で交換が効く。

2025年12月25日木曜日

Sennheiser HD 620S

ゼンハイザー HD 620S (2024年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:42mm
インピーダンス:150Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:6〜30,000Hz
出力感度:110dB
重量:約362g (コード含まず)
販売価格:約46,000円〜

HD 620S 周波数特性(平面計測)


寸評:
深々と充実したややパンチのある低域と艶やかで伸びやかな高域が特徴的。それ故か若干低重心傾向のドンシャリ気味にも映るが、暴れがちな中高域は卒なくまとめられて薄まることもなくスッキリと見通しの良い素直なサウンドを聴かせる。

非常にタイトな締め付けが流石に気になるが、内口径の大きいイヤーパッドは当たりも柔軟で、思ったほどに疲れが来ない。

2025年11月9日日曜日

beyerdynamic VERIO 200

ベイヤーダイナミック ベリオ200 (2024年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(フック型)
ドライバー:16.2mm
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
重量:約10.8g (片耳)
販売価格:約34,000円〜
Bluetooth規格:5.3
対応コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
連続再生時間:約8時間
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:なし
音漏れ抑制:なし
操作:タッチ

VERIO 200 周波数特性


寸評:
中高域のピークが少々耳障りなクセの強いサウンド。低域レンジは公証に及ばないものの、中〜低域はリニアに整った特性で過不足のない好バランスを示すだけにこのクセは何とかしたいところだが、beyerdynamicアプリのあまりに非力な簡易EQでは全く対処ができず実に歯痒い。

同タイプ機の中では大振りな造りだが、その分装着がしっかりとしていて激しい運動にも耐え得る。
かなり高価な部類だが音漏れ抑制機構がなく、それなりに目立つ。

2025年9月26日金曜日

Sennheiser HD 630VB

ゼンハイザー HD 630VB (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:23Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜42,000Hz
出力感度:114dB
重量:約420g
販売価格:-

HD 630VB / BASS BOOST 周波数応答特性比較


寸評:
「VARIABLE BASS BOOST」を搭載。右チャンネルハウジング背面のダイヤルで低音域の量を調整できる。
個性的な出音で原音をガラリと変えて聴かせる。中低域ディップは低音ブーストによるボヤけ、濁りを防ぐ効果もあるが、中高域の大きなギャップは芯を細くし主役の存在感を薄めてしまう。

400gオーバーで外観もヘビースタイルだが、右ch側直出しの1.2mマイク付きケーブルに折りたたみ構造という明らかにモバイル向けとしか思えない挑戦的な仕様。
ボディ設計は後にノイマンNDHシリーズへと継承。

2025年9月24日水曜日

BOSE Ultra Open Earbuds

ボーズ ウルトラ・オープン・イヤバッズ (2024年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(カフ型)
ドライバー:非公開
再生周波数帯域:非公開
重量:約6.5g (片耳)
販売価格:約28,000円〜
Bluetooth規格:5.3
対応コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
連続再生時間:約7.5時間(イマーシブオーディオ入時は最大4.5時間)
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:イマーシブオーディオ
音漏れ抑制:Bose OpenAudioテクノロジー
操作:物理ボタン


Ultra Open Earbuds 周波数特性


寸評:
高域がやや大人しく少しレンジ感渋めに映る面はあるが、パンチの効いたローエンドとヴォーカル域の立った弱ドンシャリ気味なバランスもトータルとして概ねニュートラルにスッキリと卒なく鳴らす。

この形状(”G”のような形)のカフ型は装着性においては秀逸で、絶妙な加圧のクリップで優しくしっかりとほぼ違和感なくホールドされ、頭を振ってもバタつくようなこともなく非常に安定している。またヘッドが薄いため外耳道の塞ぎが小さく開放性が高いので周辺音の聞こえをほとんど妨げない。

独自の3Dオーディオ技術「イマーシブオーディオ」は効果的で、目の前でスピーカー再生しているかのような自然な空間定位(前方定位)を非常にリアルにシミュレートする。率先使用を推奨したい。
音漏れ量はかなり小さめ。
豊富なカラーバリエーションは不定期に増加。

2025年9月22日月曜日

SONY MDR-M1

ソニー MDR-M1 (2025年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:50Ω
最大入力:1500mW
再生周波数帯域:5〜80,000Hz
出力感度:102dB
重量:約216g (コード含まず)
販売価格:約40,000円〜

MDR-M1 Frequency Response
MDR-M1 周波数特性(平面計測)


寸評:
M1STの系譜と思しき名を持つが、こちらはどっしりと深い低音の際立ったドンシャリサウンドとなっており、出音傾向はかなり異なる。
一見7506に似た部分のある特性カーブを示すが、低音域の量感は圧倒的に違ってMV1並に深々と重々しく、中高域をボトムとしてヴォーカルはやや後退気味に、高域にはCD900ST譲りのシャリつきも見られる。
好き好きで語ればこうしたバランスを好む人もいるだろうし決して酷評されるようなサウンドでもないが、しかしモニターという立ち位置を踏まえると流石に色付けが強い。ともあれサウンドの正確性という意味では乏しいと言わざるを得ずで、制作用途での導入はくれぐれも慎重に。

装着性はM1STとほぼ差はないが、パッドが厚いので耳形状によっては多少の違いは感じられるか。
ケーブルは2.5mと1.2mのものが付属。

2025年8月10日日曜日

nwm ONE [MBH001]

ヌーム ワン [MBH001] (2024年発売)



構造:オープンエアー型 ※耳スピーカー
ドライバー:12mm+35mm
インピーダンス:非公開
最大入力:-
再生周波数帯域:40〜20,000Hz
出力感度:非公開
重量:約185g 
販売価格:約33,000円〜
Bluetooth規格:5.3
対応コーデック:SBC、AAC、LC3、CVSD、mSBC
連続再生時間:約20時間

nwm ONE 周波数特性 [無補正](平面計測)


寸評:
開放型イヤフォンと同様の超小型スピーカーを耳元に配置したような音響システムで、従来のヘッドフォンとは少し異なった構造を持つ。オーバーヘッド型として大型トランスデューサーが使える利点により、2Wayユニットによるワイドな再生レンジを実現している。
ハウジング周りのダクトより逆相音声を放出し、これにより音漏れを相殺し低減するPSZ技術はnwmシリーズの売り。

デフォルト(無補正)ではピーキーな高域によりシャリつきが際立つサウンドだが、一方で中高域から低域にかけては非常にリニアに整った特性で、深い低域までしっかりと身の詰まったナチュラルな良質サウンドを聴かせる。
専用スマホアプリ「nwm Connect」によりサウンド調整が可能なので、高域のクセはこれでしっかりと補正しておきたい。EQ調整幅は小さいが、アプリ上で設定した値は即時反映されそのまま機器本体に記憶されるため、登録機器(最大8つ)において同じ出力音質が維持共有できるのは嬉しい。

イヤーパッド(耳を囲う部分)は細めの中空シリコンパッド。固定式で交換はできない。
装着性は軽量で側圧も優しいので疲れにくく、また汗ばみが気になるシチュエーションでの使用も苦にならない。

2台同時接続(先行音声優先)が可能。
通話送信音声のノイズ低減技術Magic Focus Voice搭載。
USBケーブルでの有線オーディオ接続も可能。
ダークグレイ、ライトグレイのカラバリ。


【参考】nwm Connect「サウンド設定」によるキャリブレーション例

  1. 3000Hz -2.0dB 2.0
  2. 5000Hz 6.0dB 0.8
  3. 7000Hz -6.0dB 0.5
  4. 8500Hz -6.0dB 1.0
  5. 8000Hz -3.0dB 0.4
※ポイントの帯域を重ねることで6dB以上の強い補正が可能。


2025年7月5日土曜日

ALPEX Hi-Unit 002-pnk ピッドホン2

アルペックスハイユニット 002-pnk ピッドホン2  (2023年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:15mW
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
出力感度:93dB
重量:約225g (実測)
販売価格:約32,000円〜
Bluetooth規格:5.0
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD
連続再生時間:約22時間

Hi-Unit002 Frequency Response
Hi-Unit 002-pnk [有線接続] 周波数特性(平面計測)


寸評:
ピエール中野氏監修による「ピッドホン」の二代目。
野太い低域荷重サウンド。中〜高域側は比較的ナチュラルにまとまっており、中高域の密度により主役が前面に立ってくるが、強い低域主張が音像を緩く濁らせがち。
装着感はごく標準的だが、コンパクトでフィット感も良い。
ペアリングは8台まで記憶。
音声ガイダンスは凛として時雨TK氏によるギターサウンドを採用。

AVIOT WA-Z1PNK

アビオットWA-Z1PNK (2022年発売)


構造:セミ・オープンエアー型
ドライバー:平面磁気駆動型
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜40,000Hz
出力感度:83dB
重量:約419g (本体のみ実測)
販売価格:約56,000円〜
Bluetooth規格:5.2
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
連続再生時間:約20時間


 

WA-Z1PNK 周波数特性(平面計測)


寸評:
凛として時雨 ピエール中野氏監修によるフラッグシップヘッドフォン。通称「ピッドホン」。
サウンド傾向は豊かな低音に存在感がある一方で中高域にかけての減衰が深めで、ピーキーな高音のシャリつきが際立つワイドなドンシャリ。ヴォーカルなど主役はやや奥まってかすれ気味に映る。
セミ・オープンを謳うが、バッフル抜けのない密閉構造により耳に吸い付くような装着感で開放性はない。背面メッシュ部からの音抜けも小さいため、密閉型と踏まえて然るべき。
平面ドライバを採用した贅沢な仕様だが、能率(出力感度)が極端に低いため有線使用時はアンプのパワーが欲しい。
本体重量400gオーバーは流石に重い。
Bluetoothペアリングは8デバイスを記憶。同時接続は2デバイスまで。
ボイスガイダンスは緒方恵美。


2025年6月21日土曜日

TAGO STUDIO T3-01

タゴスタジオ T3-01 (2017年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:70Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:100dB
重量:約321g (コード含まず)
販売価格:69,300円(税込)


T3-01 Frequency Response
T3-01 周波数特性(平面計測)


寸評:
「究極のナチュラルサウンド」を目指したという評判モニター。
原音忠実再生といった狙いとは少し異なる印象だが、全体バランスは概ねニュートラルで、中〜中高域に至るリニアに整った特性により無用な奥行き演出なくヴォーカルを正確な位置に浮き立たせる。ただ意図的なのか高域の鋭さが削ぎ込まれた少々エッジの緩いソフトなサウンドで、いささか解像乏しくも映る。
低域レンジはやや浅めだが、タイトに膨らませて若干パンチを効かせる。

フロック生地仕様のイヤーパッドはソフトで厚みがあり、包み込まれるような装着感。ヘッドパッドも交換可能なので長期に渡って使える。
丈夫そうな布巻きケーブルだが、硬質でねじれ癖が強くやすく、また擦れ、タッチノイズが伝わりやすいなど難点が多い。
贅沢なウッドのエンクロージャーが目を惹くが、価格と重量に重くのしかかる...

2025年5月4日日曜日

aidio-technica ATH-R70xa

オーディオテクニカ ATH-R70xa (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:約199g (コード含まず)
販売価格:約49,000円〜

Frequency Response
ATH-R70xa 周波数特性(平面計測)


寸評:
国産機屈指のピュアサウンドモニターR70x登場から十年目のアップデート。
構造面が大幅に変更され小型化と若干の軽量化が図られているが、軽く良好な装着感は相変わらずで見た目ほどに大きな違いはない。
サウンド面の違いは極めて希薄。強いて言うなら低域がわずかに補強されたような印象がなきにしもあらずではあるが、装着の具合で変わる(サンプル動画音もその傾向が出ている)部分なのであくまでも肌感覚レベルの微差であることを強調しておく。

ヘッドバンドパッドはマグネット固定式で脱着が可能で位置変更もできる。ただし固定(磁力)が少々頼りない。
両出しケーブルは従来同様に左右区別なく脱着できるので迷わない点は良いが、左右の非常に判りづらいボディ外観は相変わらずで、この改善は欲しかった。

2024年7月14日日曜日

NEUMANN NDH 30

ノイマン NDH 30 (2022年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:120Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:12〜34,000Hz
出力感度:104dB
重量:352g (コード含まず)
販売価格:約90,000円〜

NDH 30 frequency response
NDH 30 周波数特性(平面計測)


寸評:
定番レコーディング用マイクの老舗として知られるNeumannブランドから登場のフラッグシップクラスモニターヘッドフォン。
シルバー基調のどっしりと重量感のある少々ゴツい風貌だが、音響構造面は親会社であるSennheiserのHD 600シリーズから受け継ぐ部分が多いようでサウンド傾向も非常に似通っているが、リニアに伸びる深い低域レンジと高域のエッジが抑制されている点が特徴的で、ワイドな可聴域を満遍なくニュートラルに鳴らす。
堅牢なアルミボディは重量と冷たさを伴う。また珍しい右出しのケーブルは少々戸惑う。
耳を覆う空間が大きいためか、装着具合によって聴こえ方がシビアに変化するきらいがある。

2024年6月5日水曜日

Philips Fidelio X3

フィリップス フィデリオX3 (2020年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:30Ω
最大入力:100mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:98dB
重量:約340g (コード含まず)
販売価格:約35,000円〜

Fidelio X3 Frequency Response
Fidelio X3 周波数特性(平面計測)


寸評:
中低域に荷重の乗った弱ドンシャリ。強めなドンシャリ傾向だった先代X2(HR)に比べてニュートラル方向にチューニングシフトされ落ち着いたサウンドで聴きやすくなっているが、中高域の抜けがやや目立ちヴォーカルが奥まってしまう。
重量感はさほど変わらないが、Fidelio伝統の重々しいメタルメッシュのデザインを封印し、カップは透過性に優れたファブリックで覆われ、ヘッドバンドはレザーに変更されるなどシックでリッチなデザインになった。

Philips Fidelio L3

フィリップス フィデリオ L3 (2022年発売)

[ANC OFF]

[ANC ON]


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:16Ω
最大入力:20mW
再生周波数帯域:7〜40,000Hz
出力感度:103dB
重量:約360g (コード含まず)
販売価格:約3万円〜 (国内正規販売なし)
Bluetooth規格:5.1
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD
連続再生時間:32時間 (ANC on)、38時間 (ANC off)


Fidelio L3 Frequency Response
Fidelio L3 周波数特性 [ワイヤード/ANC on](平面計測)


寸評:
内蔵アンプありきでの再生動作となっており、ケーブル接続しても本体パワーを入れないと全く音が出ない仕様。サウンドチューニングはアンプ(EQ)依存しているが、ANC ON/OFFにより音質の違いが大きめで、ONでは超低域が過剰気味に効いたかなり重心の深いサウンドを聴かせる一方で、OFFでは低域が少々痩気味な鳴らし方となる。

メタルパーツが多いためか見た目以上の重量級。
右チャンネルバッフル面にセンサーが顔を出しているのはさすがに退く。

2024年3月25日月曜日

Sennheiser HD 490 PRO

ゼンハイザー HD 490 プロ (2024年発売)

HD 490 PRO [Producing Ear Pads]

HD 490 PRO [Mixing Ear Pads]

構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:130Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:5〜36,100Hz
出力感度:105dB
重量:約260g (コード含まず)
販売価格:約60,000円〜

HD 490 PRO (P) Fequency Response
HD 490 PRO [Producing Ear Pads] 周波数特性(平面計測)

HD 490 PRO (M) Fequency Response
HD 490 PRO [Mixing Ear Pads] 周波数特性(平面計測)


パッケージ内掲載の公称グラフ


寸評:
サウンドカラーの異なるイヤーパッドが2種用意されているが、これにより大きな音質変化を体現でき、イヤーパッドというパーツの重要性を改めて思い知らされる。
ヘッドバンドパッドも面ファスナーで脱着交換が容易。
同社他現行モデルと比べてヘッドアームの伸縮にゆとりがあり適度な側圧。また稼働部の自由度が高く軽快に動くため装着の決まりが良い。
付属ケーブルは1.8mミニXLR仕様の片出し式だが、左右どちらも接続可能。また接続部直下のコイルによりケーブルの接触ノイズを遮断。
非力なアンプでもパワフルに再生できる高能率性能。

プレミアムセット売りの"PLUS"には、専用ケース、3mケーブル、ファブリック仕様のヘッドパッドが追加付属する。

[Producing Ear Pads]
リスニング向けのイヤーパッドで、こちらがデフォルトで出荷されている。
ベロア表皮だが、ソフトな低反発の中密度ウレタンによって遮蔽性があり、これにより低域側に荷重の乗った大味なドンシャリサウンドが得られる。

[Mixing Ear Pads]
ファブリック表皮に低密度ウレタンの軽いクッションの仕様で音抜けが良い。
中高域処理により音場を若干広めに聴かせる演出はあるが、全域を通して概ねニュートラル。特に中域から超低域に至る平滑性は素晴らしく低域レンジの深さにも目を見張るものがあるが、重々しくならずナチュラルに鳴らす点は秀逸。
本機の性能を活かすならこちら。

2023年10月22日日曜日

SHURE SRH1540

シュアー SRH1540 (2013年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:46Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜25,000Hz
出力感度:99dB
重量:286g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

SRH1540 Frequency Response
SRH1540 周波数特性(平面計測)


寸評:
中〜高域に至っては派手さのない癖のない鳴らし方だが、ドスンと響く深い低域がいささか目立った野太い出音。低域過多によりヴォーカルは退き気味となり、音場もやや閉鎖的に映る。
ケーブルは入力プラグ側が太めの丸線で癖が強く、分岐部分が大きくゴツい。
珍しいアルカンターラ素材のイヤーパッドで高級感があるが、側圧も適度で装着性は良い。
SRH1840同様に加水分解により傷みやすい合皮の固定ヘッドパッドがやはり残念。

2023年6月1日木曜日

Sennheiser HD 660S2

ゼンハイザー HD 660S2 (2023年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:8〜41,500Hz
出力感度:104dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約90,000円〜

HD 660S2 Frequency Response
HD 660S2 周波数特性(平面計測)


寸評:
名機HD 600の系譜四代目とされるが、後継というよりも現役直系(HD 600、650)との棲み分けを図ったモデルともいうべきか。
先代660Sは中高域に不足感があり敬遠したが、サウンド傾向は受け継ぎつつもいくらか明瞭化が図られた印象。HD 600等に比べて低域レンジにゆとりが増しているが、中高〜高域が抑えられ、やや退き気味で薄らとスモーキーな聴かせ方をする。

2019更新後のHD 600系ファミリーで構造パーツが共有されており、装着性はそれらと全く同様にタイト。
バランスケーブルも付属する。

SONY MDR-MV1

ソニー MDR-MV1 (2023年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:8〜80,000Hz
出力感度:100dB/mW
重量:約223g (コード含まず)
販売価格:約53,000円〜

MDR-MV1 Frequency Response
MDR-MV1 周波数特性(平面計測)


寸評:
低域荷重の大きい尻上がり型のドンシャリ。開放型らしからぬ深く重厚な低音が際立つ一方で、高域の強いピークにより独特な奥行きを醸すが、全体的には下太りなバランスであるため、やや抜けの悪い閉鎖的な音場演出でもある。

CD900STへのリスペクトが感じられるチューニングだが、圧倒的なワイドレンジと、中高音域の処理も薄くならずより自然な全体像が得られる点では明確な格差を突き付ける。
非力なアンプでも十二分に大音量で楽しめる高能率機。ただモバイル需要の見込めない開放型だが...

ヘッドアームと着脱式ケーブルはM1STの流用で、3.5mmへの変換プラグが付属。
イヤーパッドは肉厚だが非常にソフト。スエード調人工皮革(フロック)は経年劣化が進むと剥がれの懸念はあるが、肌触りも良く装着性は文句なし。