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2026年6月9日火曜日

Austrian Audio Hi-X60

オーストリアンオーディオ Hi-X60 (2022年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:44mm
インピーダンス:25Ω
最大入力:150mW
再生周波数帯域:5〜28,000Hz
出力感度:110dB
重量:約320g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

Hi-X60 周波数特性(平面計測)


寸評:
既出の開放型Hi-X65のDNAを継承する後発のクローズドバックモデル。
広いレンジで非常にスッキリとしたサウンドを聴かせるが、ローエンドのパンチとハイエンドのツヤ感がやや勝り、薄らとドンシャリ感が垣間見られる。
Hi-X65との比較は外せないが、その点ではとにかく余計な中域の脂が削ぎ落とされたことで、明瞭で見通しの良いサウンドが得られている点を賞賛したい。

シリーズ一貫したデザインにより装着性はHi-X65と変わりないが、密閉構造からか気密性が高く吸着感が強い。

2026年3月31日火曜日

Fiio JT7

フィーオ JT7 (2025年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:平面駆動方式
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:7〜40,000Hz
出力感度:92dB
重量:約318g (コード含まず)
販売価格:約20,000円〜

JT7 周波数特性(平面計測)

寸評:
リニアに整ったピュアな中〜超低域により最適密度で濁りのないクリアーな良質サウンドを醸す優良機。高域側に乱高下ロスはあるが、伸びやかさが損なわれることなく艶感も概ね自然。
弱点としてはやはり平面駆動が故の低能率。また大振りなハウジング構造や肉厚パッドなどにより少々重さが目立つのも気になる。
ヘッドアームはSennheiser HD 490 PROの一部流用(コピー?)が見られるが、折りたたみ構造でコンパクトに収納できる。
両出し3.5mmプラグ仕様の1.5mケーブルは3.5mmステレオのほか、4.4mmバランスも付属。

2025年12月25日木曜日

Sennheiser HD 620S

ゼンハイザー HD 620S (2024年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:42mm
インピーダンス:150Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:6〜30,000Hz
出力感度:110dB
重量:約362g (コード含まず)
販売価格:約46,000円〜

HD 620S 周波数特性(平面計測)


寸評:
深々と充実したややパンチのある低域と艶やかで伸びやかな高域が特徴的。それ故か若干低重心傾向のドンシャリ気味にも映るが、暴れがちな中高域は卒なくまとめられて薄まることもなくスッキリと見通しの良い素直なサウンドを聴かせる。

非常にタイトな締め付けが流石に気になるが、内口径の大きいイヤーパッドは当たりも柔軟で、思ったほどに疲れが来ない。

2025年8月10日日曜日

nwm ONE [MBH001]

ヌーム ワン [MBH001] (2024年発売)



構造:オープンエアー型 ※耳スピーカー
ドライバー:12mm+35mm
インピーダンス:非公開
最大入力:-
再生周波数帯域:40〜20,000Hz
出力感度:非公開
重量:約185g 
販売価格:約33,000円〜
Bluetooth規格:5.3
対応コーデック:SBC、AAC、LC3、CVSD、mSBC
連続再生時間:約20時間

nwm ONE 周波数特性 [無補正](平面計測)


寸評:
開放型イヤフォンと同様の超小型スピーカーを耳元に配置したような音響システムで、従来のヘッドフォンとは少し異なった構造を持つ。オーバーヘッド型として大型トランスデューサーが使える利点により、2Wayユニットによるワイドな再生レンジを実現している。
ハウジング周りのダクトより逆相音声を放出し、これにより音漏れを相殺し低減するPSZ技術はnwmシリーズの売り。

デフォルト(無補正)ではピーキーな高域によりシャリつきが際立つサウンドだが、一方で中高域から低域にかけては非常にリニアに整った特性で、深い低域までしっかりと身の詰まったナチュラルな良質サウンドを聴かせる。
専用スマホアプリ「nwm Connect」によりサウンド調整が可能なので、高域のクセはこれでしっかりと補正しておきたい。EQ調整幅は小さいが、アプリ上で設定した値は即時反映されそのまま機器本体に記憶されるため、登録機器(最大8つ)において同じ出力音質が維持共有できるのは嬉しい。

イヤーパッド(耳を囲う部分)は細めの中空シリコンパッド。固定式で交換はできない。
装着性は軽量で側圧も優しいので疲れにくく、また汗ばみが気になるシチュエーションでの使用も苦にならない。

2台同時接続(先行音声優先)が可能。
通話送信音声のノイズ低減技術Magic Focus Voice搭載。
USBケーブルでの有線オーディオ接続も可能。
ダークグレイ、ライトグレイのカラバリ。


【参考】nwm Connect「サウンド設定」によるキャリブレーション例

  1. 3000Hz -2.0dB 2.0
  2. 5000Hz 6.0dB 0.8
  3. 7000Hz -6.0dB 0.5
  4. 8500Hz -6.0dB 1.0
  5. 8000Hz -3.0dB 0.4
※ポイントの帯域を重ねることで6dB以上の強い補正が可能。


2025年8月2日土曜日

TAGO STUDIO T3-03

タゴスタジオ T3-03 (2022年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:70Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
出力感度:102dB
重量:約260g (コード含まず)
販売価格:24,600円(税込)

T3-03周波数特性(平面計測)

寸評:
「より近く、より鮮烈に」と謳うT3-01の弟分。
そんな出音は中高域が底となる弱ドンシャリ傾向で、少し奥行きのある音場を演出する。
T3-01が特化的にヴォーカル再生の正確性が光るもややナローなレンジ傾向に対し、こちらは再生レンジにゆとりのある鳴らし方で、主役は控えめとなるが、低域のパンチ、高域解像の部分では優れた面を見せる。

底の浅い合皮製イヤーパッドだが、当たりはソフトでホールドもしっかりとしており装着感は良好。
ケーブルのタッチノイズが少し目立つ。

2025年7月7日月曜日

Sennheiser HD 300 PRO

ゼンハイザー HD 300 プロ (2022年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:64Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:6〜25,000Hz
出力感度:108dB
重量:297g (コード含まず)
販売価格:約17,000円〜

Frequency Response
HD 300 PRO 周波数特性(平面計測)


寸評:
高音域の散在ディップによるエッジの甘さや主役が後退気味に映ってしまうのが惜しいが、無用な味付けのないニュートラル性とディープな低域レンジは優秀。

ケーブルは作業に邪魔にならない1.55mストレート仕様で、独自のビス留め脱着式でメンテ交換が可能。根元部がコイル状でタッチノイズ対策が施されている。
締め付けがタイトで装着疲れが少々気になる。

2025年6月21日土曜日

TAGO STUDIO T3-01

タゴスタジオ T3-01 (2017年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:70Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:100dB
重量:約321g (コード含まず)
販売価格:69,300円(税込)


T3-01 Frequency Response
T3-01 周波数特性(平面計測)


寸評:
「究極のナチュラルサウンド」を目指したという評判モニター。
原音忠実再生といった狙いとは少し異なる印象だが、全体バランスは概ねニュートラルで、中〜中高域に至るリニアに整った特性により無用な奥行き演出なくヴォーカルを正確な位置に浮き立たせる。ただ意図的なのか高域の鋭さが削ぎ込まれた少々エッジの緩いソフトなサウンドで、いささか解像乏しくも映る。
低域レンジはやや浅めだが、タイトに膨らませて若干パンチを効かせる。

フロック生地仕様のイヤーパッドはソフトで厚みがあり、包み込まれるような装着感。ヘッドパッドも交換可能なので長期に渡って使える。
丈夫そうな布巻きケーブルだが、硬質でねじれ癖が強くやすく、また擦れ、タッチノイズが伝わりやすいなど難点が多い。
贅沢なウッドのエンクロージャーが目を惹くが、価格と重量に重くのしかかる...

2025年5月4日日曜日

aidio-technica ATH-R50x

オーディオテクニカ ATH-R50x (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:18Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:93.3dB
重量:約207g (コード含まず)
販売価格:約25,000円〜

ATH-R50x 周波数特性(平面計測)


寸評:
R70xaと同時に登場した弟分。
ツヤのある高域と深くキレの良いローエンドにパンチが効いた若干ドンシャリ傾向のサウンド。類似性で言えばベイヤーのDT 990 Proを彷彿とさせる空気感に優れた出音だが、ワイドにスッキリと見通しよくメリハリのあるサウンドを聴かせる。

M50x等と同じ脱着式片出しケーブルはやはり取り回し良く機動力が高い。
R70xaよりも幅広ヘッドアームで耳当て部の角度に融通が効くので、大きめな頭でもフィット感良く抜群の装着性。

aidio-technica ATH-R70xa

オーディオテクニカ ATH-R70xa (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:約199g (コード含まず)
販売価格:約49,000円〜

Frequency Response
ATH-R70xa 周波数特性(平面計測)


寸評:
国産機屈指のピュアサウンドモニターR70x登場から十年目のアップデート。
構造面が大幅に変更され小型化と若干の軽量化が図られているが、軽く良好な装着感は相変わらずで見た目ほどに大きな違いはない。
サウンド面の違いは極めて希薄。強いて言うなら低域がわずかに補強されたような印象がなきにしもあらずではあるが、装着の具合で変わる(サンプル動画音もその傾向が出ている)部分なのであくまでも肌感覚レベルの微差であることを強調しておく。

ヘッドバンドパッドはマグネット固定式で脱着が可能で位置変更もできる。ただし固定(磁力)が少々頼りない。
両出しケーブルは従来同様に左右区別なく脱着できるので迷わない点は良いが、左右の非常に判りづらいボディ外観は相変わらずで、この改善は欲しかった。

2025年4月13日日曜日

SoundWarrior SW-HP20-B

サウンドウォーリアー SW-HP20-B (2016/2017年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:40Ω
最大入力:150mW
再生周波数帯域:10〜35,000Hz
出力感度:101dB
重量:215g (コード含まず)
販売価格:約17,000円〜

Frequency Response
SW-HP20 周波数特性(平面計測)


寸評:
非常に深くまで響かせるワイドなローエンドが特徴的。若干低域荷重が強いが、中〜高域は概ねニュートラルにスッキリとクリアーな鳴らし方で見通しが良い。
片耳使用のできない構造に両出しケーブル仕様と機能面に弱点は多いが、軽い装着感で常用に向く。

初期バージョン(SW-HP20)との違いは付属ケーブル類のみで、本機には着脱式両出し1.2mケーブルに2m延長ケーブルが付く。

2024年7月14日日曜日

NEUMANN NDH 30

ノイマン NDH 30 (2022年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:120Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:12〜34,000Hz
出力感度:104dB
重量:352g (コード含まず)
販売価格:約90,000円〜

NDH 30 frequency response
NDH 30 周波数特性(平面計測)


寸評:
定番レコーディング用マイクの老舗として知られるNeumannブランドから登場のフラッグシップクラスモニターヘッドフォン。
シルバー基調のどっしりと重量感のある少々ゴツい風貌だが、音響構造面は親会社であるSennheiserのHD 600シリーズから受け継ぐ部分が多いようでサウンド傾向も非常に似通っているが、リニアに伸びる深い低域レンジと高域のエッジが抑制されている点が特徴的で、ワイドな可聴域を満遍なくニュートラルに鳴らす。
堅牢なアルミボディは重量と冷たさを伴う。また珍しい右出しのケーブルは少々戸惑う。
耳を覆う空間が大きいためか、装着具合によって聴こえ方がシビアに変化するきらいがある。

2024年3月25日月曜日

Sennheiser HD 490 PRO

ゼンハイザー HD 490 プロ (2024年発売)

HD 490 PRO [Producing Ear Pads]

HD 490 PRO [Mixing Ear Pads]

構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:130Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:5〜36,100Hz
出力感度:105dB
重量:約260g (コード含まず)
販売価格:約60,000円〜

HD 490 PRO (P) Fequency Response
HD 490 PRO [Producing Ear Pads] 周波数特性(平面計測)

HD 490 PRO (M) Fequency Response
HD 490 PRO [Mixing Ear Pads] 周波数特性(平面計測)


パッケージ内掲載の公称グラフ


寸評:
サウンドカラーの異なるイヤーパッドが2種用意されているが、これにより大きな音質変化を体現でき、イヤーパッドというパーツの重要性を改めて思い知らされる。
ヘッドバンドパッドも面ファスナーで脱着交換が容易。
同社他現行モデルと比べてヘッドアームの伸縮にゆとりがあり適度な側圧。また稼働部の自由度が高く軽快に動くため装着の決まりが良い。
付属ケーブルは1.8mミニXLR仕様の片出し式だが、左右どちらも接続可能。また接続部直下のコイルによりケーブルの接触ノイズを遮断。
非力なアンプでもパワフルに再生できる高能率性能。

プレミアムセット売りの"PLUS"には、専用ケース、3mケーブル、ファブリック仕様のヘッドパッドが追加付属する。

[Producing Ear Pads]
リスニング向けのイヤーパッドで、こちらがデフォルトで出荷されている。
ベロア表皮だが、ソフトな低反発の中密度ウレタンによって遮蔽性があり、これにより低域側に荷重の乗った大味なドンシャリサウンドが得られる。

[Mixing Ear Pads]
ファブリック表皮に低密度ウレタンの軽いクッションの仕様で音抜けが良い。
中高域処理により音場を若干広めに聴かせる演出はあるが、全域を通して概ねニュートラル。特に中域から超低域に至る平滑性は素晴らしく低域レンジの深さにも目を見張るものがあるが、重々しくならずナチュラルに鳴らす点は秀逸。
本機の性能を活かすならこちら。

2024年3月20日水曜日

Massdrop x Sennheiser HD 58X Jubilee

マスドロップ x ゼンハイザー HD 58X ジュブリー (2016年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:150Ω
最大入力:500mW
再生周波数帯域:12〜38,500Hz
出力感度:104dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:$149 $199 (国内正規販売なし) 

HD 58X Jubilee 周波数特性(平面計測)


寸評:
HD 580の記念限定モデルで、HD 600のプロトタイプとなったHD 580 Jubileeの復刻版ということだが、新型ドライバの採用や構造面の改訂により別物の様相。
本来なら出音が酷似しているはずのHD 580やHD 600、またHD 650に比べても低域レンジが深く高域も少し落ち着いているため、むしろHD 660S2に類似したサウンドだが、高域は明瞭感をやや残しているため曇った感は軽微。良いとこ取りのハイコストパフォーマンス機。

Dropサイトのみ限定販売。

2023年6月1日木曜日

Sennheiser HD 660S2

ゼンハイザー HD 660S2 (2023年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:8〜41,500Hz
出力感度:104dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約90,000円〜

HD 660S2 Frequency Response
HD 660S2 周波数特性(平面計測)


寸評:
名機HD 600の系譜四代目とされるが、後継というよりも現役直系(HD 600、650)との棲み分けを図ったモデルともいうべきか。
先代660Sは中高域に不足感があり敬遠したが、サウンド傾向は受け継ぎつつもいくらか明瞭化が図られた印象。HD 600等に比べて低域レンジにゆとりが増しているが、中高〜高域が抑えられ、やや退き気味で薄らとスモーキーな聴かせ方をする。

2019更新後のHD 600系ファミリーで構造パーツが共有されており、装着性はそれらと全く同様にタイト。
バランスケーブルも付属する。

2023年5月19日金曜日

SHURE SRH1440

シュアー SRH1440 (2012年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:37Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:15〜27,000Hz
出力感度:101dB
重量:343g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

SRH1440 frequency response
SRH1440 周波数特性(平面計測)


寸評:
少々ハイバイアス傾向だが、明瞭でシャープなサウンドを聴かせる。
兄貴分のSRH1840に似た毛色で整った特性のサウンドだが、より明るく元気なサウンドを望むならこちらがオススメ。
重量級のボディとやや下開き気味な装着感がもう一つと言ったところ。

2023年4月12日水曜日

Sennheiser HD 650

ゼンハイザー HD 650 (2003年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:42mm(D径38mm)
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜41,000Hz
出力感度:103dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約45,000円〜

frequency response
HD 650 周波数特性(平面計測)

frequency response (damage)
HD 650 [弱ダメージパッド] 周波数特性(平面計測)

寸評:
HD 600の後継に当たるこれまた今なお継続販売中のロングセラー機だが、先代のニュートラルな特性を色濃く受け継ぎながらも若干重心を下げたサウンドに調整されている。

ボディ構造も先代を継承するが、付属ケーブルは左右の色分けのない幅太なものとなり、コネクタも少し長く突き出す形になった。
2019年のファミリー同時マイナーチェンジにより側圧がタイトになっている。

2023年4月11日火曜日

Sennheiser HD 600

ゼンハイザー HD 600 (1997年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:12〜40,500Hz
出力感度:97dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

frequency response
HD 600 周波数特性(平面計測)

寸評:
登場から四半世紀を経た現在もなお継続販売中の歴史的な名機だが、所以はもちろん世界中の現場で定評を博す模範的なニュートラルサウンドにある。スッキリと伸びやかでありながら鋭さのない高音域の耳馴染みの良さは秀逸で、聴き疲れしないナチュラルなサウンドを奏でる。
一長一短ある両出しケーブルは接触ノイズ軽減のため軟質で細めとなっており、また小コネクタで首を振っても邪魔にならない点も良い。

2019年のファミリー3機種リニューアルでボディ仕様が変更されているが、基本スペックに変更はない(としている?)。

SHURE SRH1840

シュアー SRH1840 (2012年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:65Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:10〜30,000Hz
出力感度:96dB
重量:268g (コード含まず)
販売価格:約55,000円〜

frequency response
SRH1840 周波数特性(平面計測)


寸評:
平滑性の高いニュートラルな特性が際立つ逸材だが、ややハイバイアス気味に鳴らす。高音域はスッキリとしながらもエッジが立たず落ち着いており、全体像は案外ウォームな鳴らし方でもある。
装着性は非常に快適で、ソフトな側圧でホールド性も良いので、長時間の使用も苦にならない。

高額機種の部類だが、ケースや交換パッドなど贅沢なオプション装備分の上乗せもある。
両出しケーブルはMMCXコネクタ。特に高品質なわけでなく標準的な太めなもので、接触ノイズの対策もない。
ヘッドアームのクッションが傷みやすく交換できないのが辛い。

audio-technica ATH-R70x

オーディオテクニカ ATH-R70x (2015年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:98dB
重量:210g (コード含まず)
販売価格:約35,000円〜

frequency response
ATH-R70x 周波数特性(平面計測)


寸評:
世界水準のニュートラル性能を誇れる希少な国産機。標準的なレンジ感だがしっかりと低音の立つ鳴らし方で不足感はなく、高音域も艶やかながらに鋭さのない澄んだ空気感を醸す。
コンパクト機並みの軽量ボディも特筆もので、イヤーパッドはADシリーズのように大きくはないが、軽く優しい装着性でストレスが極めて少ない。

両出しの着脱ケーブルは電源コードのようでやや嵩張るが、二股の本体側は左右の区別がなくどちらに挿しても正しくつながる。ただそもそもボディの左右がわかりにくい。

2023年2月26日日曜日

beyerdynamic DT 700 PRO X

ベイヤーダイナミック DT 700 プロ X (2021年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:STELLAR.45
インピーダンス:48Ω
最大入力:30mW(連続)
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:100dB
重量:350g
販売価格:約36,000円〜


DT 700 PRO X frequency response
DT 700 PRO X 周波数特性(平面計測)


寸評:
開放型の姉妹機DT 900 PRO Xに比べると密閉型特有の演出の派手さがわずかに滲んだ、いい意味でのメリハリ感が出ているが、それでもかなり類似性の高い出音に落ち着いている。無論ニュートラル性の高い正確なサウンドを奏でる優良機に間違いはない。
その他の特徴は全く同様で、詳細は開放型のDT 900 PRO X参照。