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2026年3月31日火曜日

Fiio JT7

フィーオ JT7 (2025年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:平面駆動方式
インピーダンス:18Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:7〜40,000Hz
出力感度:92dB
重量:約318g (コード含まず)
販売価格:約20,000円〜

JT7 周波数特性(平面計測)

寸評:
リニアに整ったピュアな中〜超低域により最適密度で濁りのないクリアーな良質サウンドを醸す優良機。高域側に乱高下ロスはあるが、伸びやかさが損なわれることなく艶感も概ね自然。
弱点としてはやはり平面駆動が故の低能率。また大振りなハウジング構造や肉厚パッドなどにより少々重さが目立つのも気になる。
ヘッドアームはSennheiser HD 490 PROの一部流用(コピー?)が見られるが、折りたたみ構造でコンパクトに収納できる。
両出し3.5mmプラグ仕様の1.5mケーブルは3.5mmステレオのほか、4.4mmバランスも付属。

2026年2月26日木曜日

JBL Sense Pro

JBL センスプロ (2025年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(フック型)
ドライバー:16.2mm
再生周波数帯域:20〜40,000Hz
重量:約11.6g (片耳)
販売価格:約22,000円〜
Bluetooth規格:6.0
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC、LC3
連続再生時間:約8時間
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:JBL空間サウンド
音漏れ抑制:OpenSoundテクノロジー
操作:タッチ

JBL Sense Pro 周波数特性

寸評:
SOUNDGEAR SENSEに類似した典型的なドンシャリサウンドだが、明瞭感がいくらか増しヴォーカルの退き、擦れもやや抑えられ印象は向上。静寂でのリスニングでは流石にしつこい低音も、賑やかなシチュエーションならこれくらい盛ってベター。シーンに合わせてEQを有効活用したい。
ヘッド角が柔軟に調整できるが、ほぼ気にするまでもなく最適な位置に決まり良く装着できつけ心地も良い。ただ難点を言えば、細くしなやかなフックアームがヘッドのバタつきを助長してしまい、頭部の急動作、運動時の使用では気になる。

アプリではオーディオ、通話に関するものの他、様々なオプション機能が豊富に用意されている。
カラーバリエーションはブラック、グレージュ、ブルーの3色に加え、販売店限定色のパープル(ヨドバシカメラ)、ホワイト(Amazon)の全5種。
充電(USB-C)ケーブルが付属しないことには驚くが、同仕様機器が溢れるご時世でもありむしろ無駄なく合理的か。ワイヤレス充電にも対応する。

2025年11月9日日曜日

Cleer ARC3 Music Pro

クリアー アーク3 ミュージック プロ (2024年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(フック型)
ドライバー:16.2mm
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
重量:約12g (片耳)
販売価格:約20,000円〜
Bluetooth規格:5.4
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless、LDAC
連続再生時間:約8時間(ANC使用)
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:Dolby Atmos
音漏れ抑制:なし
操作:タッチ、首(頭)の動き

ARC3 Music Pro 周波数特性


寸評:
少し尖り気味なサウンドではあるが、その点を除けば低域からレンジも広く概ねニュートラルなバランスで卒なく鳴らす。
フィット感良好で、安定性も高い。

以下、ポジティヴには捉えづらい要素が満載なので参考まで。
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するが、挿入式ではないため効果はかなり薄く耳が詰まったような感覚が心地悪い。バッテリー消費を考えても使う意義は希薄。
同型の中でも大振りな造り。
Cleer DBE 3.0で低音を自動調整するとあるが、どういった動作か不明で変化の実感もない。
ケース上で諸々操作可能だが、必要なシーンはほとんどない。
なぜかケースの左右入れ方が逆で出し入れがしづらい。

Anker Soundcore AeroFit 2

アンカー サウンドコア エアロフィット2 (2024年発売)

※サンプル音声は割愛します。

構造:オープンエアー型イヤホン(フック型)
ドライバー:20×11.5mm
再生周波数帯域:20〜20,000Hz(LDAC:20〜40,000Hz)
重量:約10g (片耳)
販売価格:約14,000円〜
Bluetooth規格:5.4
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
連続再生時間:約10時間
管理アプリ:あり
マルチポイント:対応
空間オーディオ:3Dオーディオ
音漏れ抑制:指向性音響技術
操作:タッチ

Soundcore AeroFit 2 周波数特性


寸評:
ややナローなレンジ感のドンシャリ。サウンドポートが耳内に若干突っ込まれ気味になることから低域側がより強調され重心の低めなサウンドが耳に届く。レンジが浅く深みのない低音は少々過多で、また中高域の深いギャップによりクセが強めでヴォーカルも退いて聴こえるのでしっかりとEQで補いたい。
イヤーフック角度調整の自由が効くので、あえて音軸を外した角度で低音増強を防ぐ手もある。

音漏れ抑制機構を備えているようだが、効果は弱い。
独自の3Dオーディオは、調整の効かない独特な強い効果によりボヤけたサウンドになってしまうので使いづらい。

ワイヤレス充電対応。
カラーバリエーションは5色。


2025年9月26日金曜日

Sennheiser HD 630VB

ゼンハイザー HD 630VB (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:23Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜42,000Hz
出力感度:114dB
重量:約420g
販売価格:-

HD 630VB / BASS BOOST 周波数応答特性比較


寸評:
「VARIABLE BASS BOOST」を搭載。右チャンネルハウジング背面のダイヤルで低音域の量を調整できる。
個性的な出音で原音をガラリと変えて聴かせる。中低域ディップは低音ブーストによるボヤけ、濁りを防ぐ効果もあるが、中高域の大きなギャップは芯を細くし主役の存在感を薄めてしまう。

400gオーバーで外観もヘビースタイルだが、右ch側直出しの1.2mマイク付きケーブルに折りたたみ構造という明らかにモバイル向けとしか思えない挑戦的な仕様。
ボディ設計は後にノイマンNDHシリーズへと継承。

2025年9月22日月曜日

SONY MDR-M1

ソニー MDR-M1 (2025年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:50Ω
最大入力:1500mW
再生周波数帯域:5〜80,000Hz
出力感度:102dB
重量:約216g (コード含まず)
販売価格:約40,000円〜

MDR-M1 Frequency Response
MDR-M1 周波数特性(平面計測)


寸評:
M1STの系譜と思しき名を持つが、こちらはどっしりと深い低音の際立ったドンシャリサウンドとなっており、出音傾向はかなり異なる。
一見7506に似た部分のある特性カーブを示すが、低音域の量感は圧倒的に違ってMV1並に深々と重々しく、中高域をボトムとしてヴォーカルはやや後退気味に、高域にはCD900ST譲りのシャリつきも見られる。
好き好きで語ればこうしたバランスを好む人もいるだろうし決して酷評されるようなサウンドでもないが、しかしモニターという立ち位置を踏まえると流石に色付けが強い。ともあれサウンドの正確性という意味では乏しいと言わざるを得ずで、制作用途での導入はくれぐれも慎重に。

装着性はM1STとほぼ差はないが、パッドが厚いので耳形状によっては多少の違いは感じられるか。
ケーブルは2.5mと1.2mのものが付属。

2025年7月5日土曜日

AVIOT WA-V1-PNK ピッドホン3

アヴィオット WA-V1-PNK (2024年発売)

[電源オフ]

[ANC ON]


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:非公開
最大入力:非公開
再生周波数帯域:非公開
出力感度:非公開
重量:約267g (コード含まず)
販売価格:約18,000円〜
Bluetooth規格:5.0
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
連続再生時間:約120時間

WA-V1-PNK [有線/ANC ON] 周波数特性(平面計測)

WA-V1-PNK [有線/電源オフ] 周波数特性(平面計測)

WA-V1-PNK モード毎の周波数特性差異



寸評:
ピエール中野氏監修「ピッドホン3」。
低域の強烈なドンシャリ。シリーズ一貫した低音主張は一層増強され、重く籠った中でキックがやたらとボンボンと響きまくる。そんな中でも高域は艶やかに聴かせるのだが、中高域が削がれた過剰な音場演出で奥行きが深くヴォーカルは遠い。
シリーズで初めてノイズキャンセリングを搭載。オン(ノイズキャンセル)、オフ(ノーマル)、外音取り込み(アンビエント)の3モードがあり、ケーブル接続時にも有効化できる。

ハイレゾを謳うが、根拠となる周波数特性値がなぜか伏せられている。
2デバイス同時接続。8デバイスとのペアリングを記憶。
ガイダンス音声は日高のり子。

専用モバイルアプリ「AVIOT SOUND ME」によりサウンドや操作のカスタマイズが可能。設定情報は本体に記憶されるためカスタム状態を維持できるのは良いが、EQ調整幅が小さく、この強烈な癖を抑制するにはあまりにも非力すぎる。

AVIOT WA-Z1PNK

アビオットWA-Z1PNK (2022年発売)


構造:セミ・オープンエアー型
ドライバー:平面磁気駆動型
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜40,000Hz
出力感度:83dB
重量:約419g (本体のみ実測)
販売価格:約56,000円〜
Bluetooth規格:5.2
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
連続再生時間:約20時間


 

WA-Z1PNK 周波数特性(平面計測)


寸評:
凛として時雨 ピエール中野氏監修によるフラッグシップヘッドフォン。通称「ピッドホン」。
サウンド傾向は豊かな低音に存在感がある一方で中高域にかけての減衰が深めで、ピーキーな高音のシャリつきが際立つワイドなドンシャリ。ヴォーカルなど主役はやや奥まってかすれ気味に映る。
セミ・オープンを謳うが、バッフル抜けのない密閉構造により耳に吸い付くような装着感で開放性はない。背面メッシュ部からの音抜けも小さいため、密閉型と踏まえて然るべき。
平面ドライバを採用した贅沢な仕様だが、能率(出力感度)が極端に低いため有線使用時はアンプのパワーが欲しい。
本体重量400gオーバーは流石に重い。
Bluetoothペアリングは8デバイスを記憶。同時接続は2デバイスまで。
ボイスガイダンスは緒方恵美。


2025年6月21日土曜日

TAGO STUDIO T3-01

タゴスタジオ T3-01 (2017年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:70Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:100dB
重量:約321g (コード含まず)
販売価格:69,300円(税込)


T3-01 Frequency Response
T3-01 周波数特性(平面計測)


寸評:
「究極のナチュラルサウンド」を目指したという評判モニター。
原音忠実再生といった狙いとは少し異なる印象だが、全体バランスは概ねニュートラルで、中〜中高域に至るリニアに整った特性により無用な奥行き演出なくヴォーカルを正確な位置に浮き立たせる。ただ意図的なのか高域の鋭さが削ぎ込まれた少々エッジの緩いソフトなサウンドで、いささか解像乏しくも映る。
低域レンジはやや浅めだが、タイトに膨らませて若干パンチを効かせる。

フロック生地仕様のイヤーパッドはソフトで厚みがあり、包み込まれるような装着感。ヘッドパッドも交換可能なので長期に渡って使える。
丈夫そうな布巻きケーブルだが、硬質でねじれ癖が強くやすく、また擦れ、タッチノイズが伝わりやすいなど難点が多い。
贅沢なウッドのエンクロージャーが目を惹くが、価格と重量に重くのしかかる...

2025年5月4日日曜日

aidio-technica ATH-R50x

オーディオテクニカ ATH-R50x (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:18Ω
最大入力:1,600mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:93.3dB
重量:約207g (コード含まず)
販売価格:約25,000円〜

ATH-R50x 周波数特性(平面計測)


寸評:
R70xaと同時に登場した弟分。
ツヤのある高域と深くキレの良いローエンドにパンチが効いた若干ドンシャリ傾向のサウンド。類似性で言えばベイヤーのDT 990 Proを彷彿とさせる空気感に優れた出音だが、ワイドにスッキリと見通しよくメリハリのあるサウンドを聴かせる。

M50x等と同じ脱着式片出しケーブルはやはり取り回し良く機動力が高い。
R70xaよりも幅広ヘッドアームで耳当て部の角度に融通が効くので、大きめな頭でもフィット感良く抜群の装着性。

aidio-technica ATH-R70xa

オーディオテクニカ ATH-R70xa (2025年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:約199g (コード含まず)
販売価格:約49,000円〜

Frequency Response
ATH-R70xa 周波数特性(平面計測)


寸評:
国産機屈指のピュアサウンドモニターR70x登場から十年目のアップデート。
構造面が大幅に変更され小型化と若干の軽量化が図られているが、軽く良好な装着感は相変わらずで見た目ほどに大きな違いはない。
サウンド面の違いは極めて希薄。強いて言うなら低域がわずかに補強されたような印象がなきにしもあらずではあるが、装着の具合で変わる(サンプル動画音もその傾向が出ている)部分なのであくまでも肌感覚レベルの微差であることを強調しておく。

ヘッドバンドパッドはマグネット固定式で脱着が可能で位置変更もできる。ただし固定(磁力)が少々頼りない。
両出しケーブルは従来同様に左右区別なく脱着できるので迷わない点は良いが、左右の非常に判りづらいボディ外観は相変わらずで、この改善は欲しかった。

2024年6月5日水曜日

Philips Fidelio X3

フィリップス フィデリオX3 (2020年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:30Ω
最大入力:100mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:98dB
重量:約340g (コード含まず)
販売価格:約35,000円〜

Fidelio X3 Frequency Response
Fidelio X3 周波数特性(平面計測)


寸評:
中低域に荷重の乗った弱ドンシャリ。強めなドンシャリ傾向だった先代X2(HR)に比べてニュートラル方向にチューニングシフトされ落ち着いたサウンドで聴きやすくなっているが、中高域の抜けがやや目立ちヴォーカルが奥まってしまう。
重量感はさほど変わらないが、Fidelio伝統の重々しいメタルメッシュのデザインを封印し、カップは透過性に優れたファブリックで覆われ、ヘッドバンドはレザーに変更されるなどシックでリッチなデザインになった。

Philips Fidelio L3

フィリップス フィデリオ L3 (2022年発売)

[ANC OFF]

[ANC ON]


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm
インピーダンス:16Ω
最大入力:20mW
再生周波数帯域:7〜40,000Hz
出力感度:103dB
重量:約360g (コード含まず)
販売価格:約3万円〜 (国内正規販売なし)
Bluetooth規格:5.1
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD
連続再生時間:32時間 (ANC on)、38時間 (ANC off)


Fidelio L3 Frequency Response
Fidelio L3 周波数特性 [ワイヤード/ANC on](平面計測)


寸評:
内蔵アンプありきでの再生動作となっており、ケーブル接続しても本体パワーを入れないと全く音が出ない仕様。サウンドチューニングはアンプ(EQ)依存しているが、ANC ON/OFFにより音質の違いが大きめで、ONでは超低域が過剰気味に効いたかなり重心の深いサウンドを聴かせる一方で、OFFでは低域が少々痩気味な鳴らし方となる。

メタルパーツが多いためか見た目以上の重量級。
右チャンネルバッフル面にセンサーが顔を出しているのはさすがに退く。

2023年12月14日木曜日

audio-technica ATH-HL7BT

オーディオテクニカ ATH-HL7BT (2021年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:53mm
インピーダンス:48Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:100dB
重量:220g (コード含まず)
販売価格:約14,000円〜
Bluetooth規格:5.0
対応コーデック:LDAC、SBC、AAC
連続再生時間:約20時間

Frequency Response
ATH-HL7BT 周波数特性(平面計測)


寸評:
中低域に勢いがあり高域もしっかりと出せているが、中高域の美味しい部分が押さえ込まれすぎて何ともツヤ感のないサウンド。
装着性は良くも悪くも非常に軽い。ヘッドアームの締め付けが弱々しいため、頭を振ると容易に外れてしまう。

野外使用は考えづらい開放型でありながらワイヤレスという異色の逸品。屋内でも自由に振る舞えるという面白い提案だが、スピーカーで鳴らせば済むと思えるシーンが多く実用のシチュエーションは限定的。

2023年6月1日木曜日

Sennheiser HD 660S2

ゼンハイザー HD 660S2 (2023年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:38mm
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:8〜41,500Hz
出力感度:104dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約90,000円〜

HD 660S2 Frequency Response
HD 660S2 周波数特性(平面計測)


寸評:
名機HD 600の系譜四代目とされるが、後継というよりも現役直系(HD 600、650)との棲み分けを図ったモデルともいうべきか。
先代660Sは中高域に不足感があり敬遠したが、サウンド傾向は受け継ぎつつもいくらか明瞭化が図られた印象。HD 600等に比べて低域レンジにゆとりが増しているが、中高〜高域が抑えられ、やや退き気味で薄らとスモーキーな聴かせ方をする。

2019更新後のHD 600系ファミリーで構造パーツが共有されており、装着性はそれらと全く同様にタイト。
バランスケーブルも付属する。

SONY MDR-MV1

ソニー MDR-MV1 (2023年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:24Ω
最大入力:1,500mW
再生周波数帯域:8〜80,000Hz
出力感度:100dB/mW
重量:約223g (コード含まず)
販売価格:約53,000円〜

MDR-MV1 Frequency Response
MDR-MV1 周波数特性(平面計測)


寸評:
低域荷重の大きい尻上がり型のドンシャリ。開放型らしからぬ深く重厚な低音が際立つ一方で、高域の強いピークにより独特な奥行きを醸すが、全体的には下太りなバランスであるため、やや抜けの悪い閉鎖的な音場演出でもある。

CD900STへのリスペクトが感じられるチューニングだが、圧倒的なワイドレンジと、中高音域の処理も薄くならずより自然な全体像が得られる点では明確な格差を突き付ける。
非力なアンプでも十二分に大音量で楽しめる高能率機。ただモバイル需要の見込めない開放型だが...

ヘッドアームと着脱式ケーブルはM1STの流用で、3.5mmへの変換プラグが付属。
イヤーパッドは肉厚だが非常にソフト。スエード調人工皮革(フロック)は経年劣化が進むと剥がれの懸念はあるが、肌触りも良く装着性は文句なし。

2023年5月14日日曜日

audio-technica ATH-M70x

オーディオテクニカ ATH-M70x (2015年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mmCCAW
インピーダンス:35Ω
最大入力:2,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:280g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

ATH-M70x frequency response
ATH-M70x 周波数特性(平面計測)


寸評:
Mシリーズのフラッグシップ。常用モニターとして世界的人気のM50xとはかなりカラーの異なる、ド派手なハイトーンで高音域の粗を浮き彫りにするピンポイントチェックモニター。
中域以下はニュートラルバランスで歯切れが良く、超低域まで深いレンジ感も素晴らしいのだが、強烈な高音域ブーストによりシャリ付き、刺々しさが際立つあまり全体像を細身に映す。
ソフトなパッドと適度な側圧で装着性は良い。

2023年4月12日水曜日

Sennheiser HD 650

ゼンハイザー HD 650 (2003年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:42mm(D径38mm)
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:10〜41,000Hz
出力感度:103dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約45,000円〜

frequency response
HD 650 周波数特性(平面計測)

frequency response (damage)
HD 650 [弱ダメージパッド] 周波数特性(平面計測)

寸評:
HD 600の後継に当たるこれまた今なお継続販売中のロングセラー機だが、先代のニュートラルな特性を色濃く受け継ぎながらも若干重心を下げたサウンドに調整されている。

ボディ構造も先代を継承するが、付属ケーブルは左右の色分けのない幅太なものとなり、コネクタも少し長く突き出す形になった。
2019年のファミリー同時マイナーチェンジにより側圧がタイトになっている。

2023年4月11日火曜日

Sennheiser HD 600

ゼンハイザー HD 600 (1997年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:300Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:12〜40,500Hz
出力感度:97dB
重量:260g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

frequency response
HD 600 周波数特性(平面計測)

寸評:
登場から四半世紀を経た現在もなお継続販売中の歴史的な名機だが、所以はもちろん世界中の現場で定評を博す模範的なニュートラルサウンドにある。スッキリと伸びやかでありながら鋭さのない高音域の耳馴染みの良さは秀逸で、聴き疲れしないナチュラルなサウンドを奏でる。
一長一短ある両出しケーブルは接触ノイズ軽減のため軟質で細めとなっており、また小コネクタで首を振っても邪魔にならない点も良い。

2019年のファミリー3機種リニューアルでボディ仕様が変更されているが、基本スペックに変更はない(としている?)。

audio-technica ATH-R70x

オーディオテクニカ ATH-R70x (2015年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:45mm
インピーダンス:470Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:98dB
重量:210g (コード含まず)
販売価格:約35,000円〜

frequency response
ATH-R70x 周波数特性(平面計測)


寸評:
世界水準のニュートラル性能を誇れる希少な国産機。標準的なレンジ感だがしっかりと低音の立つ鳴らし方で不足感はなく、高音域も艶やかながらに鋭さのない澄んだ空気感を醸す。
コンパクト機並みの軽量ボディも特筆もので、イヤーパッドはADシリーズのように大きくはないが、軽く優しい装着性でストレスが極めて少ない。

両出しの着脱ケーブルは電源コードのようでやや嵩張るが、二股の本体側は左右の区別がなくどちらに挿しても正しくつながる。ただそもそもボディの左右がわかりにくい。