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2023年11月6日月曜日

AKG K270 Studio

アーカーゲー K270スタジオ (1989年発売)


構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:32mm+32mm
インピーダンス:75Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:20〜28,000Hz
出力感度:92dB
重量:270g (コード含まず)
販売価格:-

K270 Frequency Response
K270 Studio 周波数特性(平面計測)


寸評:
各チャンネル上下に同じ2つのドライバーが配された特殊構造のヘッドフォンとして知られるが、これによる特別な効果、効能を認めるのは困難。
出音は低域にパンチがなく、ナローなレンジ感からも古を感じざるを得ない。高域はそれなりだがヴォーカル域がやや引っ込みがちで全体的に密度の薄い鳴らし方。また能率もかなり低いのでアンプのパワーが必要。

このStudioと付くモデルは、ヘッドバンドの伸縮に連動したミュートスイッチを持つ。

2023年5月15日月曜日

AKG K553 MKII

アーカーゲー K553 MKII (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:12〜28,000Hz
出力感度:109dB (114dB)
重量:305g
販売価格:約23,000円〜



K553 MKII Frequency Respon¥se
K553 MKII 周波数特性(平面計測)





寸評:
源流(K550系)との明確な違いが曖昧な疑惑のK553リケーブルバージョン。
このシリーズは音響面でのアップデート情報なく派生しているが、事実、サウンド面に関して手元のK550 MKIIと比較しても指摘できるような違いが感じられず、個体差、状態差の範疇で同一機とも判断できるほど類似している。
なお、出力感度は114dB SPL/Vが正しいようで、公称スペック値全てにおいてK550より一貫している。

2023年5月9日火曜日

AKG K275

アーカーゲー K275 (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:16〜28,000Hz
出力感度:94dB
重量:284g(コード含まず)
販売価格:約8,000円〜

K275 frequency response
K275 周波数特性(平面計測)


寸評:
中低域に密度の偏り気味な若干ウォームな鳴らし方。K245に比べると周波数レンジの狭さが窺え、スッキリさに欠け解像の緩い音に映る。
取り回しの面は開放構造の姉妹機K245を参照。

2023年4月11日火曜日

AKG K712 PRO

アーカーゲー K712プロ (2013年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:62Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:10〜39,800Hz
出力感度:93dB
重量:298g (コード含まず)
販売価格:約28,000円〜

frequency response
K712 PRO 周波数特性(平面計測)

寸評:
基本的にはK702などと毛色の似た音を醸すが、中〜低音に厚みを持たせたチューニングとなっている上位機。ただ明らかに下位機とは異なった聴かせ方で、主役が立つ中高域のメリハリの良さがある一方でやや閉鎖的で迫ったような音場感を醸す。

イヤーパッドは低反発フォームで音が抜けにくい仕様。下位機のイヤーパッドでは音抜けが大きく細身な音になってしまうので代用が効かない。

2023年2月26日日曜日

AKG K175

アーカーゲー K175 (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:18〜26,000Hz
出力感度:99dB
重量:244g (コード含まず)
販売価格:約5,000円〜

K175 周波数特性(平面計測)


寸評:
超低重心の大味サウンドによりベースやキックドラムは盛大にでしゃばるが、高域の薄さによってヴォーカルの勢いは失われステージ後方へ?まぁそんな感じに鳴らすかなりの曲者。
持ち歩きに便利な小型で折りたたみ式のオンイヤータイプだが、結構重量感があるうえに締め付けが強く耳が疲れやすい。
硬質な付属ケーブルは接触ノイズが伝わってしまうが、肩に触れがちで邪魔な脱着プラグも相まって鬱陶しさが倍増。

2022年9月21日水曜日

AKG K702

アーカーゲー K702 (2010年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:62Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:10〜39,800Hz
出力感度:105dB
重量:290g (コード含まず)
販売価格:約16,000円〜
frequency response
K702 周波数特性(平面計測)


寸評:
K701をベースに脱着式ケーブル仕様としたモデルで、前例となるクインシー・ジョーンズ コラボモデルQ701のケーブル周り構造を受け継ぐ。
Q701は僅かに異なるサウンド傾向が確認できるが、当機はK701より音響構造に変更がないためサウンドカラーを色濃く継承している。

ちなみにスペック上では重量が増されているが、実重量は3機種ともほぼ同じく290g以上で、イヤーパッドを省いても260gほど。


AKG Q701

アーカーゲー Q701 (2010年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:62Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:10〜39,800Hz
出力感度:105dB
重量:235g (コード含まず)
販売価格:約22,000円〜
frequency response
Q701 周波数特性(平面計測)

Q701 周波数特性(旧ダミーヘッド)



寸評:
クインシー・ジョーンズ監修によるK701ベースのコラボモデル。
ケーブル脱着式としたほか、ハウジング開放部にエンブレムプレート追加といった構造の違いはあるが、公称スペックに変更はない。
出音はK701とは少し異なっているようで、若干ベースが抑えられつつ中高域が明瞭になっていることがわかる。直後に登場するK702ではこうした明確な音質変化が見られないことから、エンブレムプレートとその内部処理による効果が現れているものと思われる。


AKG K701

アーカーゲー K701 (2006年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:非公開
インピーダンス:62Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:10〜39,800Hz
出力感度:105dB
重量:235g (コード含まず)
販売価格:約16,000円〜
frequency response
K701 周波数特性(平面計測)

K701 周波数特性(旧ダミーヘッド)


寸評:
中高域の尖りに開放感も相まって一見かなりハイバイアス気味に鳴らす印象だが、中〜低域は過不足なくしっかりと鳴らせており、全体像はことのほかナチュラルで見通しは良い。
大ぶりな本体だが装着感は軽め。イヤーパッドは厚みに偏差(実寸で30mm/23mmほど)があるが、硬質で当たりが強いため疲れが気になる。
パッドの装着方向は諸説飛び交ってるが、薄い側を前方となるようにセットするのが正しいだろう。

2022年8月3日水曜日

AKG K371

アーカーゲー K371 (2019年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:114dB
重量:255g (コード含まず)
販売価格:約16,000円〜


frequency response
K371 周波数特性(平面計測)



寸評:
中高域の落ち込みからヴォーカルがやや奥まってしまうが、超低域からワイドに解像良く濁りのないサウンド。中高域付近の補正のみでかなりニュートラルに落ち着く。

ミニキャノン着脱式ケーブルだが、接続位置が低い上に柄が長く、肩に当たりがちなのが玉に瑕。また折りたたみ式のヘッドアームはあまり大きく開きすぎると破損につながるとの注意喚起あり。


2020年、UHQ対応のBluetooth搭載モデル(K371-BT)が登場している。ただし遅延があるためモニター用途にはやはりケーブルで。

AKG K361

アーカーゲー K361 (2019年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:15〜28,000Hz
出力感度:99dB
重量:220g (コード含まず)
販売価格:約10,000円〜
frequency response
K361 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
K361 周波数特性(旧ダミーヘッド)



寸評:
全体的にややマイルドな鳴らし方で、兄貴分K371に比べると少し中太なボテッとした印象で繊細さでは見劣るが、やはりクセの少ない出音ではある。

K371と見た目にもほぼ同じ構造だが、ドライバーユニットが廉価でアーム部はモロにプラ仕様。
ケーブルの脱着は3.5mmミニプラグのバヨネット式。やはり接続位置が低い上に柄が長くて邪魔くさい。


2020年、Bluetooth搭載モデル(K361-BT)も登場。


2019年5月24日金曜日

AKG K245

アーカーゲー K245 (2019年発売)




構造:オープンエアー型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
出力感度:109dB
重量:約295g
販売価格:約7,000円〜
K245 Frequency Response
K245 周波数特性(平面計測)


K245 Frequency Response
K245 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
K240系の後継モデルという位置付けだが、全面的仕様変更により出音傾向は大きく異なっており、超低域から広いレンジで鳴らす今時のデバイスらしく変貌を遂げている。
やや尻上げ傾向で低域の深みが印象的だが、全体的によく整った特性を示す。強いて言えば、中高域が少し抑えられ気味でヴォーカルなどのツヤが少し渋く映る面はある。

合皮タイプのイヤーパッドが用いられているため開放感は薄い。パッドの質感は従来のK240系よりかなりマシにはなったもののソフト感はそこそこのレベル。また微妙に増した縦横の圧力感や本体の重量感により装着性は一進一退の印象。
折りたたみ構造だが、形状的にさほどコンパクトに収まるわけでもなく中途半端。邪魔にはならないが実用性は薄い。
付属の着脱式カールコードは被覆が硬質で巻き部より本体側に触れるとタッチノイズが目立つ。

2018年10月12日金曜日

AKG K550 MKII

アーカーゲー K550 MKII (2015年発売)




構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:12〜28,000Hz
出力感度:94dB (114dB)
重量:305g
販売価格:約17,000円〜
frequency response
K550 MKII 周波数特性(平面計測)


寸評:
大振りで無骨な風貌からは想像しづらい繊細で透き通ったサウンド。ややトゲの立つ高域ではあるが、ワイドに均整の取れたサウンドを鳴らす。
大きく柔らかいイヤーパッドで優しく包まれる非常にソフトな装着感も秀逸。

K550のブラッシュアップ再販バージョンで、K550より変更部分はない。
スペック表記(日本向け)について、出力感度は誤記と思われる。正確には114dB。

2018年8月5日日曜日

AKG K240 MKII

アーカーゲー K240 MKII (2008年発売)




構造:セミオープンエアー型
ドライバー:30mm
インピーダンス:55Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:15〜25,000Hz
感度:91dB
重量:240g
市場価格:約10,000円〜
frequency response
K240MKII 周波数特性(平面計測)

Frequency Response
K240MKII 周波数特性(旧ダミーヘッド)

寸評:
ハイ、ローともにあまり伸びやかさのないナローなレンジ感で、耳に付く尖りもあるが全体的にうっすらこもった印象のサウンドで、中抜けの弱ドンシャリによりやや奥行きを醸すのも特徴的。
イヤーパッドは合皮とベロアの二種が付属するが、装換による特性変化は小さいので好みで選択して良いだろう。いずれも硬めのパッドだが側圧は軽めで装着感は標準的。
着脱式のケーブルがミニキャノン(Mini XLR)仕様で頑丈だが少々ゴツい。ストレートとカールの2種が付属。