2023年5月19日金曜日

SHURE SRH1440

シュアー SRH1440 (2012年発売)


構造:オープンエアー型
ドライバー:40mm
インピーダンス:37Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:15〜27,000Hz
出力感度:101dB
重量:343g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

SRH1440 frequency response
SRH1440 周波数特性(平面計測)


寸評:
少々ハイバイアス傾向だが、明瞭でシャープなサウンドを聴かせる。
兄貴分のSRH1840に似た毛色で整った特性のサウンドだが、より明るく元気なサウンドを望むならこちらがオススメ。
重量級のボディとやや下開き気味な装着感がもう一つと言ったところ。

2023年5月15日月曜日

AKG K553 MKII

アーカーゲー K553 MKII (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:200mW
再生周波数帯域:12〜28,000Hz
出力感度:109dB (114dB)
重量:305g
販売価格:約23,000円〜

K553 MKII Frequency Respon¥se
K553 MKII 周波数特性(平面計測)



寸評:
源流(K550系)との明確な違いが曖昧な疑惑のK553リケーブルバージョン。
このシリーズは音響面でのアップデート情報なく派生しているが、事実、サウンド面に関して手元のK550 MKIIと比較しても指摘できるような違いが感じられず、個体差、状態差の範疇で同一機とも判断できるほど類似している。
なお、出力感度は114dB SPL/Vが正しいようで、公称スペック値全てにおいてK550より一貫している。

2023年5月14日日曜日

audio-technica ATH-M70x

オーディオテクニカ ATH-M70x (2015年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:45mmCCAW
インピーダンス:35Ω
最大入力:2,000mW
再生周波数帯域:5〜40,000Hz
出力感度:97dB
重量:280g (コード含まず)
販売価格:約30,000円〜

ATH-M70x frequency response
ATH-M70x 周波数特性(平面計測)


寸評:
Mシリーズのフラッグシップ。常用モニターとして世界的人気のM50xとはかなりカラーの異なる、ド派手なハイトーンで高音域の粗を浮き彫りにするピンポイントチェックモニター。
中域以下はニュートラルバランスで歯切れが良く、超低域まで深いレンジ感も素晴らしいのだが、強烈な高音域ブーストによりシャリ付き、刺々しさが際立つあまり全体像を細身に映す。
ソフトなパッドと適度な側圧で装着性は良い。

2023年5月13日土曜日

beyerdynamic DT 240 PRO

ベイヤーダイナミック DT 240 PRO (2017年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:非公開
インピーダンス:34Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:5〜35,000Hz
出力感度:99dB
重量:196g (コード含まず)
販売価格:約10,000円〜

frequency response
DT 240 PRO 周波数特性(平面計測)


寸評:
低域レンジが深くパンチの効いたローバイアス気味なドンシャリサウンド。中高域のディップが大きいため少しツヤ感薄く映るが、不快なバランスでもない。ただベイヤーらしい解像感の高いシャープなサウンドとは異なるテイスト。
デザイン面もベイヤー感がないが、軽量コンパクトながら歪みのないしっかりとしたヘッドアーム。ただし左右が分かりにくい。
着脱式片出しケーブルは左右どちらにも接続できる。細めのコイルケーブルで、近接で使う分にはあまり邪魔にならないが、伸ばすには張りが強い。
締め付けがややタイトで小径のイヤーパッドも窮屈だがクッションは良い。

2023年5月12日金曜日

GRADO SR80x

グラード SR80x (2021年発売)



構造:オープンエアー型
ドライバー:44mm
インピーダンス:38Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:20〜20,000Hz
出力感度:99.8dB
重量:180g (コード含まず)
販売価格:約16,000円〜

frequency response
SR80x 周波数特性(平面計測)


寸評:
古典的な構造の開放型オンイヤーヘッドフォン。
ツヤのあるハイバイアス傾向の出音だが、歌ものならヴォーカルが明瞭にフォーカスされる印象。低域も決して薄くはなくしっかりとパンチを効かせる。
軽量コンパクトで造りは簡素だが、ヘッドバンドの厚めのクッションがちょっとした贅沢。
イヤーパッドはシンプルな軟質ウレタン(いわゆるスポンジ)切り出しものだが、温暖な環境下では体温が移って熱を帯びやすくかなり不快なので、薄いカバーを被せてクーリングを図ると良い。
側圧はさほど強くはないものの耳への圧迫や感触、熱籠りが気になり、長時間使用はやはりきつい。
直出しの両出し布巻きケーブルは太めで硬くゴツい。作業に十分な1.7m。

2023年5月9日火曜日

AKG K275

アーカーゲー K275 (2019年発売)



構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:50mm
インピーダンス:32Ω
最大入力:非公開
再生周波数帯域:16〜28,000Hz
出力感度:94dB
重量:284g(コード含まず)
販売価格:約8,000円〜

K275 frequency response
K275 周波数特性(平面計測)


寸評:
中低域に密度の偏り気味な若干ウォームな鳴らし方。K245に比べると周波数レンジの狭さが窺え、スッキリさに欠け解像の緩い音に映る。
取り回しの面は開放構造の姉妹機K245を参照。