ソニー MDR-CD900ST (1989年発売)
構造:密閉ダイナミック型
ドライバー:40mm CCAW
インピーダンス:63Ω
最大入力:1,000mW
再生周波数帯域:5〜30,000Hz
出力感度:105dB
重量:200g (コード含まず)
市場価格:約15,000円〜
MDR-CD900ST 周波数特性(平面計測) |
MDR-CD900ST 周波数特性(旧ダミーヘッド) |
寸評:
原型は昭和末期の設計で、その当時スタジオ向けに更新されたモデルだが、国内の現場では今なお定番であり続けているリファレンスモニター。
当時の密閉型機としては整った特性ではあるのだが、周波数レンジは広くはなく、高音の強いピークによるシャリ付きがとにかく目立つ。一般にあまり指摘されないが、中高域がやや薄めなバランスでヴォーカルなどは少し籠りがちな面もあり、俗に言われるほどフラットな音ではない。
薄いイヤーパッドに角度の浅いヘッドバンドはホールド感に乏しく、頭を振るとズレてしまう頼りない装着性。
一般販売されてはいるがあくまでも業務用製品で、ケーブルは2.5mの標準プラグ仕様。製品保証はないが、全パーツが市販されているためセルフリペアが可能。
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